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zoom RSS 「『他者に自分を投影して批判する』と他者に自分を投影して批判する」人の話

<<   作成日時 : 2014/12/28 16:33   >>

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(後で理由を述べますが,この記事ではトラックバックとコメントを受け付けません。また,別記事にこの記事についての意見を書いても削除します。また,削除について予告はしません)

 ここ20日ほど,あるWeblogの記事で起こっている論争(?),最初から「ボタンの掛け違い」が起こっていて,それで済んでいればなんてことはないのですが,あたかも「男性対女性」の構図に組み込まれているように見えてしまっているのが気になります。


 最初に,話の本筋からは外れますが,私の経験として。フェミニズム論で気をつけるべきこととして,「フェミニストは〜と言う」「フェミニストは〜である」という言い方をしないこと(最低限「フェミニストの誰々は〜と言っている」とすること)が挙げられます。私がこれを教わったのは,ジェンダー論のヨコタ先生からですが,私はこれを「フェミニストは1つにくくれる存在ではない」と理解しています。
 つまり,フェミニストの目的として,一般的に挙げられるのは「女性の権利向上」ですが,目的に至る手段やその優先順位は決まっていなくて,また「フェミニストはどうあるべきか」についても,フェミニストと言われる人たちの間で共通認識がそれほど明確にあるわけではないということであり,フェミニストを1つにくくることは適切ではないのだろうと理解しているのです。

 余談ですが,私はヨコタ先生に「ジェンダー論の話は自分にとって実感が少ない」と言ったことがあります。いわゆる一般的なパターンは,職場によくある男性多数で女性少数,数の論理で男性が多数で押し切るというのが考えられます(当時ヨコタ先生曰く:全学部研究科の教授が集まる教授会で,女性は3人だった。と)。そして,それは大学までのどこかの段階ですでに経験されていることだとも言われます。
 私の周りを見ると,共学の高校で,理系クラスでは男子が多数。大学では,理系はほぼ男性多数(生活科学部が例外),文系も経済系は男性が多く,法学部で半々程度。ところが私自身,高校では文系クラスで女子多数,大学も文学部で女子多数(55対77だったと記憶している)。
 一般的な認識は「男性に逆らうと女性は生きていけない」ですが,私の場合は「女性に逆らうと男性は生きていけない」だったわけで,男性が数の力で押し切るというのがそもそも体験になかったのです。
 たまに話題になる「混合名簿」も,高校と大学で採用されていたのですが,高校で初めて見たときに「あ,混ざってる。こういうのもあるのか」と思った程度。
 まあ今になって思えば,私は「例外的な存在」だったわけで,「実感が少ない」というのは「鈍感」と判断されても無理はなかったのでしょうがね。



閑話休題
 冒頭で述べた「あるWeblogの記事」というのは,たんぽぽのなみだ〜運営日誌の2014年11月16日の記事のことですが,記事の趣旨は「女性の労働参加率」に関するものです。
 記事の内容そのものは,近年の女性の労働参加に関するデータから,「M字カーブ」のくぼみが小さくなったことについて考察しているもので,特にこれと言った驚きのあるものではありません(失礼!)。

 問題はこの記事のコメント欄で起こっています。12月10日になって,「田中」という人がコメントをしはじめます。

 余談ですが,日本人は「田中」と見ると「たなか」という姓を思い浮かべますが,中国では「田(でん)」という姓があり,「中」という名もそれなりに見られます。これが「田中(でんちゅう)」という姓名の人である可能性もゼロではありません。
 そう思って「百度」で検索をかけてみたところ,中国共産党の中央委員会の委員(205人)の中に「田中」という人がいるようです。海軍の副司令官でもあるようで,今後日本のニュースでも名前が出てくることがあるかも知れません。


閑話休題
 その「田中」氏の記念すべき(?)最初のコメントがこちら。
ジェンダー格差の是正に賛同します
男性も社会から差別を受けて男の檻に閉じ込められています
男性が弱くてもいい(肩肘を張らなくてもいい)というようになれば男は外、女は中という風潮がなくなり女性の社会進出が進むと思います
男も女が性役割を分担し会える楽な社会が来るといいですね


 今にして思えば,この時点でこの考え方が「男性の自分勝手」と見られるものだということに気づくでしょう。
 女性差別の話に「男性も社会から差別を受けて」と「社会から」という男女の混合体を提起し,男性の差別を持ち出してきますが,それは「性別役割分担に苦しむ男性の存在」を押し売りしていることにしかなりません。
 なぜなら,続けて「男性の問題の解決→女性の問題の解決」という論理式が提示されているからです。この段階では「女性の問題の解決→男性の問題の解決」の逆の可能性の提示として受け止められる可能性もあるものだったので,Weblog主たんぽぽさんの返答も比較的柔らかなものだったのですが,雲行きは変わっていきます。

 なお,たんぽぽさんが言及した「「ジェンダー格差を是正することで、男性も解放される」」については,私が見た中では大越愛子の『フェミニズム入門』にそのような記述があります。それでは「女性の問題の解決→男性の問題の解決」の提示はありますが,確かに「男性の問題の解決→女性の問題の解決」は言及されていません。しかし,それを以て「理解がないのは特にはフェミニズム」とまで言うのは言い過ぎでしょう。
 私もそのように思っていた時期があり,「フェミニズムが女性の被差別のみを対象とするのであれば,男性はフェミニストになる必要はない」と考えていました。ただ「フェミニスト」が一枚岩ではない以上,「男性の被差別」に目を向けてもらうためには,「フェミニスト」を敵と見るべきではないのです。もし「男性の被差別」を無視している「フェミニスト」がいるなら,そこに“も”目を向けてもらえるようにするべきなのです。逆に,「男性の被差別を解消する試み」も「女性の被差別」に目を向けるべきです。
 そして,一番重要なのは,優先順位はまだ決定されていないということです。



 最初に「田中」氏から「女性だけの特権」として出てきたものは以下の通りです。冒頭の「そんなこと」とは,それ以前のやりとりの中でたんぽぽさんが「女性の特権」について述べた「「性犯罪の被害者は女性だけが意識されがち」」という部分のことだと思われます。
そんなことしか出ないのが理解がない証拠だと思うのです
兵役の免除(過剰なまでに保護されて何もしなくても良い権利)やレディーファースト、口説かれる立場などです
多分特権を保持したい人はわざとにそれが特権だとわからないふりをするのだと思います

 「兵役の免除」について,ここでは兵役が男性のみに課されていることを問題として出しているのですが,女性の兵役は「免除」されているものなのかどうかがそもそもの問題です。
 また,現在の問題として考えるとき,問題は「兵役そのもの」なのか「男性のみに兵役が課されていること」なのかも議論の対象となるでしょう。そしてそれは,これが「男性差別」として解決されるべき問題となるのか否かに関わります。
 この問題については,もう少し後で述べることにしましょう。

 他の2つについては,女性の特権ではないことが明白です。
 レディーファーストは男性の勝手で女性を操縦する手段の1つであり,男性が女性を制御不能になるような箇所ではこの概念が消え失せます。本当にレディーファーストが「特権」であるなら,国家元首も首相も国会議員も自治体首長も,すべて女性に譲るべきということになるのですが,そんなことは行われていません。さらには女性がその行動を拒否できる自由もないわけですから,所詮は男性に都合よく使われている概念に過ぎない(あるいは男性優位の中で都合よく使われている概念に過ぎない)のです。
 「口説かれる立場」も,「恋愛について女性は受身であるべき」という通念でしかありません。これがもし「特権」であるならば,「女性は“自分の好きなときに”好きな男性“のみ”から口説いてもらえる」というものでなければなりませんが,そうなってはいません。むしろその逆の「口説く立場」のほうが「“自分の好きなとき”に好きな女性“のみ”」に行使できるものなので,むしろ男性のほうに「特権」が与えられているというとらえ方すらできるものです。

 余談としては,20年くらい前でしょうか,つみきみほが結婚する時にパートナーの親に「息子さんをください」と言いに行ったなんてのが話題になったことがありました。今でこそこれを「逆プロポーズ」とか何とか言うことは少なくなっているようですが,これが「逆」と言われることこそが,「口説かれる立場」が女性特権ではないことを示しています。「口説く立場」のほうがむしろ「特権」ではないかと言われる所以でもあります。


閑話休題
 実はコメントを読むうちに「田中」氏が何を言いたいのかが分からなくなってくるのです。
 この人は,自分は「ジェンダー主義」で「本音では男の性役割を否定したくありません」と言っています。その上で「女の性役割を否定する人には筋を通して欲しい-男の性役割の分担する意識も持って欲しい-のです」と言います。
 これを単純にとらえると,この人自身は「ジェンダー主義」で「男の性別役割分担」(*)については否定しないが,「女の性別役割分担を否定するなら,男の性別役割分担を引き受ける意識を持ってほしい」と言っているのですから,たんぽぽさんのコメントが理にかなっているか否かを判断すればそれで良いことになります。
(*「性役割」という語は生物学的性による役割のことを想起させる可能性があり,「性別役割分担」と言う方が適切と考えるので,「地の文」では「性別役割分担」とする)

 もう少し突っ込んでみれば,「ジェンダー主義」で「男の性別役割分担」については否定しない人は,逆の「女の性別役割分担」も否定しないわけです(*)。その立場から「フェミニズム」を見ているというのが根本であると理解して差し支えないでしょう。
(*「女の性役割を否定する人には筋を通して欲しい-男の性役割の分担する意識も持って欲しい-のです」を応用すれば,「男の性別役割分担を肯定する→女の性別役割分担の負担を否定する」となる)

 「田中」氏は別の箇所で「もっと素直に全力で女性を支えられるようになりたいのです、それには少しはこちらのことも考えてもらなくては前向きな感情が持てません」と言いますが,これは「俺が守ってやるから俺の言うとおりにしろ」的な物言いに見えます。
 下手に出ているように見せかけて,「俺は他の男と違って,女のことを考えてやることのできるすばらしい男なのに,それ“すら”見捨てるような女はやっぱり自分のことしか考えていないのだから,支持を得られなくて当然だ」と言っているようにも見えます。

 このような点を踏まえて考えると,「田中」氏は自分では「男性差別論(に反対する)者」を演じていますが,実際には「女性差別論者」の側面が強いのでしょう。「フェミニズム」に賛同し,同じ道を歩もうという風を演じながら,実際には男性の権利を「先に」論じようとしない「フェミニズム」を「女性のことしか考えない偏狭なもの」として否定しているのです。少なくともそのようにとらえられる発言を繰り返しています。


 さらに付け加えれば,この人は同時に「男の性役割は絶対で女の性役割だけ分担せよ!と言われても(中略)納得ができないのです」とも言っているのですが,そもそもたんぽぽさんはそんなこと言ってないよねって話です。
 先にも述べたように「フェミニストは一枚岩ではない」のですから,他の「フェミニスト」と呼ばれる人がそうであったとしても,たんぽぽさんがそうであるとは限らないのです。


 さて,「田中」氏はこんなことも言っています。
一生懸命頑張っている尊敬すべき世のお母さん方にこの様なことは言いません、むしろ自分にもできることはないかと考えます、しかし「なんで女がやらなきゃいけないの!家事を手伝うとは何事か!完全に半々だ!それが当たり前なの!」と言って何もしない女性にはじゃあ男の性役割も分担してよと思います

 ここで言われている「一生懸命頑張っている尊敬すべき世のお母さん方」とはどんな人のことでしょうか。もしかして「女性の性別役割分担」に何の文句も言うことなく,黙々と男に従って耐えている人のことでしょうか。それこそ男の視点から見た「尊敬すべき世のお母さん方」ですから,そんなわけはないのですよね。
 他にも「やさしく献身的で頑張っている女性たちは落ち度を感じる必要はありません」という記述がありますが,自分にとって都合のよい人を「やさしく献身的で頑張っている女性たち」とプラスイメージで規定しているだけのように思います。

 また,「「なんで女がやらなきゃいけないの!家事を手伝うとは何事か!完全に半々だ!それが当たり前なの!」と言って何もしない女性」とは誰のことでしょうか。そもそもここでやり玉に挙がっている「女性」は家事に関して「完全に半々」と「何もしない」のどちらなのでしょうか。「完全に半々」なら家事を半分することになるのですが,「すべての家事を文句も言わずにする」人と比べれば「何もしない」と見えるのかも知れません。でも,まさかそういう人のことを言っているわけではないですよね。
 でも,それならばどうして「田中」氏は,たんぽぽさんが「何もしない女性」であると判断できたのでしょう。たんぽぽさんは「家事はしない」と言ったことがないのに。



 兵役の話に戻りますが,「田中」氏はたんぽぽさんに対する「質問の趣旨」を「国家による男性にだけの強制は性差別ではないのか」としています。しかし,そもそもこの人は「人道上の観点から兵役という野蛮な制度を批判しています」と言っているのです。兵役が人道上の観点から批判される野蛮な制度であるなら,それは実に人権侵害ととらえるべきものであり,役割分担とは話が異なります
 ところが,それと同じ口で「社会奉仕活動の男性にだけの強制が不公平ではないか?という質問」とも言っています。兵役は「野蛮な制度」なのか「社会奉仕活動」なのかすらはっきりしません(兵役は「社会奉仕活動を男性にだけ強いる野蛮な制度」と言うならば,それは結局「野蛮な制度」でしかありません)。

 ここでの一番の問題は,兵役を人権侵害ととらえているのかどうかです。兵役は人権侵害なのか性別役割分担なのかで大きく対処が異なるはずです。
 人権侵害なら,性別役割分担以前の問題ですから,「男性だけが兵役に就いていること」を問題視する必要すらありません。人権侵害の事案を解決することが唯一の解決策です。兵役を男性に,女性に社会奉仕活動を分担するというのは,過渡的な方策として考えられるものかも知れませんが,解決されるべき根本問題である「人権侵害」を解消していない以上,絶対的な価値を持ちません(それとは違う方向性もあり得る)。
 そして,男性が「人権侵害」という不利益を受けている“代わりに”女性にも「人権侵害」を受けろというのが無理のある主張であるのは,わざわざ論じる必要もないのです。

 また,男性に兵役がある“代わりに”「女性も何かするべき」というのであれば,それは兵役を男性の役割として認めた上で,女性にそれに変わる役割を期待していることを示しますので,「兵役=人権侵害」は成り立ちません。

 「田中」氏の兵役に関する発言は以下のようなものがあります。

兵役は男性差別なので是正が必要
兵役自体が人権侵害なので廃止の方向で進むべき
兵役は給与などの待遇を手厚くして完全な志願制になればいいと思っています
良心的兵役拒否制度による社会奉仕活動という制度は過渡期における折衷案としてはあり
長期間望まぬ苦役を強制されるだけで十分に人権侵害です
兵役は人権侵害であり男性差別で反省と是正が必要
私は女性を兵士にはしたくありません
良心的兵役拒否制度のある国では女性も一緒に社会奉仕活動をしましょう
兵役の強制が人権侵害であり性差別だと認めるとなにがいけないのでしょうか?
兵役の強要は人権侵害です!人類はその歴史を反省しなければいけません
男性に兵役が強制されているのはジェンダーそのもの
私が望むのは志願制にして軍の体質を変えることと、それが男性差別であったことを認めること
なぜ男女平等指数が高いとされる北欧においてまで兵役は男の仕事だとなっているのでしょうか?
フェミニストは兵役に限らず男性に不公平な事の女性の協力による是正は反対します
兵役はジェンダー格差の問題
兵役は国が男性にだけ強制しているもの
兵役はあまりに理不尽で巨大な男性差別
女性を兵士にはしたくありませんのでイスラエルやノルウェーの制度には賛成できません
専門的かつ具体的にどの様な推移で韓国の兵役を廃止していくのかを議論したいわけではありません
できるだけ多くの情報を集めれば兵役が人権侵害だとは言えなくなるわけではありません

 私はこの発言の束に通底する思想を見出すことができませんでした。いくつかのカテゴリーに分けて発言によって思想が異なることは判断できそうですが,それをやらなければならない理由はありません。
 結局「田中」氏の兵役に関する問題意識はどこにあるのでしょう。それがはっきりしない以上,「田中」氏の満足できる答えを得ることはできないでしょう。
 もう一度言います。兵役自体が人権侵害」ならば,女性がその代わりに何らかの社会奉仕活動に従事する必要もありません。




 さて,たんぽぽさんやイカフライさんの「敵対意識をもって歩み寄ろうとしない」姿勢(*)について批判を続ける「田中」氏ですが,この人はどうやら「差別的なジェンダー意識」が自分にはないと考えているようなのです。
 自分の発言に「あくまで差別的なジェンダー意識が我々の中にないか考えてもらうための質問」と付け加えるなど,自分はすでにその領域を超越しているという雰囲気がうかがえるのですが,そもそも「田中」氏自身は「ジェンダー主義」であるのです。それでいて「差別的なジェンダー意識」がないというのは,「ジェンダー主義」そのものが性別による役割分担を肯定するという「差別的なジェンダー意識」の下に成り立っていることから考えると,かなり希有なことでしょう。
(*それが存在すると言えるかどうかはかなり疑わしいが)

 ところが,「田中」氏は「男として女性を助けたいと思っています」とか述べていますが,「私が男として女性に尽くそうと思えるのは女性が女の性役割を担っているからです」とも言います。やはり前提条件があるのです。結局のところ,「女性が女の性役割を担っているから」「男性としての性別役割分担を担ってやっている」ということでしかありません。これは「差別的なジェンダー意識」なのです。

 ちなみに,「差別的なジェンダー意識」の典型例は「女性の家事労働」だと思っている人が多いのですが,実はそれではなくて「女性の家事労働が“無償であること”」です。
 これについて,男が小遣いをもらっていることからも分かるように,財布のひもの管理は女がしているので,男が稼いできたお金を女性が自由に使うことができることが報酬であり,「無償ではない」などという反論が成り立つと考えるかも知れませんが,財布のひもの管理は「会計責任者の仕事」であって,これまた「無償労働」であります。
 結局のところ,従前の性別役割分担を肯定する立場からすると,女性の性別役割分担は無償労働に帰結するのであって,それ自体が「差別的なジェンダー意識」ということになるのでしょう。



 最後に指摘しておくべきは,「田中」氏の文章構成のレベルの低さです。一部だけ抜き出してみましょう。
それと兵役自体が人権侵害なので廃止の方向で進むべきです、今すぐには無理でもそれが人権侵害であるという判断はできます、そもそも本当に必要かどうかなど当てになりません、どうしても直ぐには無理だとしてもそれが人権侵害だという避難は受け止めないといけませんし出来る限りの改善と廃止の方向に向かうべきです、それとそれほどに無理なら女性の何らかの協力だって必要だということになりますがこちらは韓国では裁判も起こっていますが認められていませんし欧米でも女性が望めば入隊を拒めないことになっています、女性の権利にだけうるさいのです、これはフェミニストのイデオロギーや勢力が強大なことを意味しています、フェミニストが女性の権利を主張するときにはよくわからないから何も言えないなどという態度は取りません

 私自身も金光敏という人(新聞でたびたびコメントが紹介される人で,今は「コリアNGOセンター」の事務局長らしい)から「自分の思っていることを人に分かってもらう努力が不足している」と言われたことがあるくらい,文章や表現の構成が他から理解されにくい手合いですが,その私から見ても,主張の中身が理解できないのです。
 句点と読点が使い分けられていませんし,主述の統一が取れていませんし,何が言いたいのかの理解が相手側に丸投げされています。
 特に読点と読点の間が93字ある部分「それとそれほどに無理なら女性の何らかの協力だって必要だということになりますがこちらは韓国では裁判も起こっていますが認められていませんし欧米でも女性が望めば入隊を拒めないことになっています」に至っては,何を述べているのかが分かりません。
 「女性の何らかの協力だって必要」「韓国では裁判も起こっていますが認められていません」「欧米でも女性が望めば入隊を拒めない」という“粒”を取り出すことはできますが,それらの要素のつながりを見出すことができません(見出す要素がありません:「田中」氏の頭の中から出てきていません)




 今回の記事について,冒頭で「この記事ではトラックバックとコメントを受け付けない」としましたが,その理由は「田中」氏のコメントの中に以下のようなことが書かれているからです。
ネットという公の場で意見を発信するということは世の中に影響力を持つということです、であるならその主張に意義があればその主張が影響力を持ってしまっては困るので意見されるのは当然のことです


 こういう手合いは非常に質が悪い。悪文の要素(句点であるべきところに読点を用いるetc.)はさておき,「その主張が影響力を持ってしまっては困るので意見されるのは当然のこと」という一見もっともな言い方,実際には「自分に都合の悪い主張はつぶす必要があるからつぶさせろ」ということしか意味していません。
 なぜその場所で主張を展開する必要があるか,管理者がコメントを公開するのは義務ではないということを理解しているか否か,主張が影響力を持つのはaudienceの問題であって発言者をつぶすことに意味はないことが分かっているのか否かなど,いろいろな要素が抜けているようです。
 また,影響力をすべて均一に見ているのは「ものが言いやすいところにものを言う」だけであって,一介の留学生に「尖閣諸島(もしくは釣魚島)はどの国の領土か」と論戦を仕掛ける人と通底します。

 さらにこの人は「発言できるチャンスがあればどこにでも行きます」と言っていますので,私は管理者権限でこの人に「発言できるチャンス」を与えないことを宣言します。議論を始めると「議論は既に始まっておりあなたは私を否定したのですからそれに答えるのは義務です」という言い方がされますから,議論は始めないという宣言でもあります。
 そのために,あえて現場(?)には行かず,自分のWeblogで記事を書くことにしたのです。



附記1
 この論争(?)について,ほぼ同じ内容のやりとりが,たんぽぽの礼拝堂の 2012/12/22の記事で行われているようです。ここでも記事の公開から1か月以上後にやりとりが始まっています。
 これはDéjà vuか単なる繰り返しか……


附記2
 「田中」氏はこんなことも言っています。
私ははっきりいって腹が立っています、喧嘩したくはないのだけどここまで醜悪な人たちにどうしろと?
あなた方は時代遅れで差別的で保守的で男性ジェンダーを自分たちの依存心から保持したくて仕方がないのです、女性を束縛して支配するイスラム原理主義者と変わりません、私は自由でありたい、あなた方の依存心のために男らしさなど押し付けられたくありません!

 何かこれって,以前どこかの記事で見たような気がします。
 「田中」氏は「男性にとって女性は守るべき、愛すべき存在なのです」と勝手に男性を代表していますが,その裏には「自分に」という修飾が付く形で「女性は守られるべき,愛されるべき存在である」という思い込みがあります。
 心配しなくても,たんぽぽさんやイカフライさんのような手合いが「田中」氏のような手合いに「依存心のために男らしさなど押し付け」ることなどありませんよ,そんな期待なんてされてませんから。
 これもDéjà vuか繰り返しか……


附記3
 誰も言っていないことを想像で述べるというのはたまに見かけますが,ここまでくるとすごいものです。
女性差別にだけ反対で男性差別は男性に甘えたいので(既得権を守りたいので)手をつけて欲しくない
男女平等など建前で嫌いな男のことなどどうでもいい、というか弱い男なんて認めたくない、弱いから悪いんだ、女性の方が価値があり敬われないといけない、そこ(男性差別)から出発しているのであって価値のある女性が不利益を被るのは許せないが男は下級なので粗末に扱ってもいいし権利など認めたくない、女性差別が人権侵害に感じるのは宝物のように扱われるべき女が不利益を被っていることへの憤りであって男と対等に見ているからではない、本来男は女より粗末に扱われるべきなので男性への人権侵害は認めない、男女を対等に見るから女性差別が許せないのではなくて女>男と見ているから女性差別が許せないの、つまり男のことは女とは対等に見ていないのね、だから男性が過酷な環境に置かれて鍛えられる様は見ていてそれで正しい、上位の女のために頑張って!女が大切に扱われるのは当然。だって女>男だもの、男が労られたいなど認めない、男は鍛えられてなんぼ、でなければ価値がない、それが男なの

 そして,これに続けて
これが本音ですか?
イスラム原理主義者顔負けの差別そのものの度を越えたジェンダー意識ですね

と言うのですが,そもそもコメント欄の中で上のような発言をした女性は存在しないのです。あくまでも「田中」氏の想像(妄想)です。
 むしろこれは「田中」氏の女性差別の裏返し表現と言えるでしょう(「女」と「男」を入れ替えれば,男性差別解消を「先に行われるべきもの」としている「田中」氏の考えにぴったり当てはまる)。

 入れ替えるとこのような感じ。
男性差別にだけ反対で女性差別は女性に甘えたいので(既得権を守りたいので)手をつけて欲しくない
男女平等など建前で嫌いな女のことなどどうでもいい、というか弱い女なんて認めたくない、弱いから悪いんだ、男性の方が価値があり敬われないといけない、そこ(女性差別)から出発しているのであって価値のある男性が不利益を被るのは許せないが女は下級なので粗末に扱ってもいいし権利など認めたくない、男性差別が人権侵害に感じるのは宝物のように扱われるべき男が不利益を被っていることへの憤りであって女と対等に見ているからではない、本来女は男より粗末に扱われるべきなので女性への人権侵害は認めない、男女を対等に見るから男性差別が許せないのではなくて男>女と見ているから男性差別が許せないの、つまり女のことは男とは対等に見ていないのね、だから女性が過酷な環境に置かれて鍛えられる様は見ていてそれで正しい、上位の男のために頑張って!男が大切に扱われるのは当然。だって男>女だもの、女が労られたいなど認めない、女は鍛えられてなんぼ、でなければ価値がない、それが女なの


 もう1つ指摘しておくべきは,イスラム研究者の中には,一般に言われている「イスラム原理主義(者・組織)」が必ずしも「イスラム原理」に合致しているとは限らないと言っている人もいるということで,「イスラム=女性差別」の構図も疑ってみるべきだということです。裏返せば「フェミニスト=男性差別」も構図を疑ってみるべきだということでしょう(男性を「馬車馬」としか見ていない女性は,むしろ「男尊女卑」的な考えを受け入れている人かも知れない)。


附記4
 「田中」氏は「私は数多くのフェミニストの方と議論をしてきましたが兵役の男性差別の是正に賛同してくれた人はいませんでした」と言っているのですが,数多くのフェミニスト」からそれぞれどのような回答を得たのでしょうかね。
 少し考えるだけでも,「田中」氏の方策が「兵役の廃止」を訴える人に丸のみされるとは思えないのですが,「丸のみされない」ことを以てして賛同していないと言っているのでしょうか。


参考
たんぽぽのなみだ〜運営日誌:労働力率のジェンダー格差
 http://taraxacum.seesaa.net/article/409037383.html

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