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zoom RSS 物事に「中間」がない人の論理展開例

<<   作成日時 : 2014/07/19 12:21   >>

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 法律や判決の文章は分かりにくく,判例を理解しなければ日本の法体系の実態を理解しにくい。そして,それらを理解していると推測される弁護士がこういうことについて幅を利かせているというのは,日本の実態の一面ではありますが,こういうことを助長させているのが,文章の一部分だけを取り上げて騒ぐ手合いであることも実情なのでしょうか。


 7月18日の最高裁判決で,「外国人は生活保護法の対象外」という判断が示されました。この判断自体は「法律の条文を見る限り」当然出てくるものでしょう。外国人を生活保護の対象に含めることについては,現状の「行政による実質的な保護」から進めたいのならば,法改正が必要という視点も当然のものだと考えます。


 さて,NHKのニュースでは「今回の最高裁判決はあくまで法律の解釈を示したもので、自治体が裁量で行っている外国人への生活保護には直ちに影響を及ぼさないものとみられます。」としていますが,coffeeはこれについて以下のように言っています。
NHKのこの見解もおかしい!

生活保護は、日本国民の血税から支出されている。

現在、日本は財政難とされており、消費税率が引き上げられたりしている。

外国人が生活保護法の対象外であり、外国人への生活保護支給は憲法違反となっている以上、財政改善の観点からも、外国人への生活保護は急いで打ち切るべきだ。


 coffeeが「外国人への生活保護支給は憲法違反となっている」というのは,日本国憲法第25条や生活保護法第1条第2条の「国民」が「日本国民」のことを指すのであって,外国人を含まないという点を踏まえているのでしょうが,これは論理的にかなり無理があるでしょう。
 なぜなら,これらの条文には「国民のみ」に限定する表現がないからです。つまり,この文章,最低条件として「すべての国民」が入っているけれども,それは限定条件ではないので,外国人をどう扱うかは「裁量の範囲」と読むべきであります。


 今回の最高裁判決の判決文を「全文掲載」している「荻上チキ・Session-22」の当該記事を見ると,判決文には「外国人は、行政庁の通達等に基づく行政措置により事実上の保護の対象となり得るにとどまり、生活保護法に基づく保護の対象となるものではなく、同法に基づく受給権を有しないものというべきである。」という記載があります。
 これによれば,外国人は「行政措置により事実上の保護の対象となり得る」のですから,coffeeが主張する「外国人への生活保護支給は憲法違反となっている」は「事実ではない」,少なくとも「重大もしくは意図的な事実誤認」と言うべきであります。(そもそも片山さつきは何を根拠に言ったのかね)


 そもそも,もしcoffeeが「現在、日本は財政難とされており、消費税率が引き上げられたりしている。」とか「財政改善の観点」とかを重視したいのであれば,わざわざ論理的に無理のある「外国人への生活保護支給は憲法違反となっている」を持ち出してくる必要はないのです。
 それなのに,無理のある事柄をわざわざ持ち出してくるということは,coffeeの意図は「外国人への生活保護支給」が行われている現状への攻撃,および生活保護を支給されている外国人への攻撃にあると推測されます。


 日本国憲法の条文を見ると,第98条2項に「日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。」とあります。
 例えば「児童の権利に関する条約」(特に第27条)を考えると,この条約の対象は「18歳未満のすべての者」なので,「児童」を持つ外国人への生活保護を即打ち切るのはこの条約に違反する可能性がありますから,その点を考慮する必要があるでしょうし,他の条約や国際法規との関連を考えて外国人への生活保護を考えていく必要があるということになるでしょう。(そして,官僚も国会議員も,めんどくさがって「何もしない」と予測します)

 この点などを見ていくと,NHKニュースが「今回の最高裁判決はあくまで法律の解釈を示したもので、自治体が裁量で行っている外国人への生活保護には直ちに影響を及ぼさないものとみられます。」としたのも,あながち不適切とは言えないようです。


 まあ,coffeeのような手合いはこういうことを言い出すだろうとは思っていましたが,自分に都合のよい部分だけをつまみ食いしている論理構成が「またしても」明らかになったということでしょう。
 そして,法律を持ち出してきて権威付けしようとしているのですが,自分にとって都合の悪いものは見えないようにしているということも見出されるのであります。


 今後,この最高裁判決を批判する側の記事も出てくるでしょうが,さて,どのような論を展開してくるでしょうか。


参考
正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現:最高裁「外国人は生活保護法の対象外」初判断・NHKは夜7時以降のニュースで報道せず!電凸!
 http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-5515.html
(このタイトルの割に「電凸」したのは前日の「在日コリアン」関連の内容についてだという羊頭狗肉)

「永住外国人生活保護訴訟 最高裁判決」判決文(全文掲載) - 荻上チキ・Session-22
 http://www.tbsradio.jp/ss954/2014/07/post-299.html

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>coffeeが「外国人への生活保護支給は憲法違反となっている」というのは,日本国憲法第25条や生活保護法第1条第2条の「国民」が「日本国民」のことを指すのであって,外国人を含まないという点を踏まえているのでしょうが,これは論理的にかなり無理があるでしょう。
 なぜなら,これらの条文には「国民のみ」に限定する表現がないからです。つまり,この文章,最低条件として「すべての国民」が入っているけれども,それは限定条件ではないので,外国人をどう扱うかは「裁量の範囲」と読むべきであります。

わざわざ「日本国民」と記述しているのに、何が悲しくて外国人まで保護しなきゃならないの?
外国人は、自分の国へ帰れよ!
外国人は、自分の国に保護してもらえよ!
何で、外国人がよその国である日本に生活を保護してもらおうとするんだ?
ん?
寄生虫根性、丸出しだな!

マトモな日本人は、外国で生活ができなくなったら日本に帰る。
寄生虫どもも、少しは見習え!

>今後,この最高裁判決を批判する側の記事も出てくるでしょうが,さて,どのような論を展開してくるでしょうか。

今後、この最高裁判決を受け、厚労省と自治体は、外国人への生活保護支給の縮小・廃止に動かなければならない!
厚労省と自治体が外国人への生活保護の打ち切りに動かなければ、我々日本国民は厚労省や自治体への批判を強め、抗議活動を展開しなければならない!

coffee
2014/07/19 21:52
>(このタイトルの割に「電凸」したのは前日の「在日コリアン」関連の内容についてだという羊頭狗肉)

はぁ??
外国人への生活保護に係る最高裁判決の報道のあり方についての方が多いだろうが?!
ちゃんと読んで、誹謗中傷を書くな!
coffee
2014/07/19 21:57
>coffee氏
>何が悲しくて外国人まで保護しなきゃならないの?
 何が悲しいのか政府に聞いてみればよいではないですか?
 私もそれ聞きたいですねえ。

>外国人への生活保護に係る最高裁判決の報道のあり方についての方が多いだろうが?!
>ちゃんと読んで、誹謗中傷を書くな!
 量の多寡を言っているのではないのです。
 タイトルに「電凸」をわざわざくっつけて,「外国人への生活保護に係る最高裁判決の報道のあり方について」の「電凸」であるかのように誤読させようとしているから「羊頭狗肉」なのです。
 7月18日の段階で,「外国人への生活保護に係る最高裁判決の報道のあり方について」の「電凸」が完了していればむしろ「羊頭」と言ってもよいかと思っていたのですがねえ。
Eric Prost
2014/07/19 23:25

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