Eric Prog

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zoom RSS 東電には容赦など要らない

<<   作成日時 : 2011/03/28 23:53   >>

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 私はこれまで「反原発」懐疑派でした。原因は大学1年の時勧誘を受けた「原発を考える会」のメンバーが,原発の前に人格を考えた方が良いような人たちだったからです。
 その時に十把一絡げで「反原発」の人を懐疑的に思って以降,こういう活動には余り関わり合いを持たないようにしていたというのが現実です。
 なので,立場としては「無関心派」に入るのでしょう。原発事故というこれまでに無かった問題に直面した今となっては「猛省すべき」側に居ることになるのでしょう。


 さて,Weblogの中には「たかしズム」のように以前から原発の問題を取り上げていた所もありますが,私はその言について真剣に向き合ってこなかったのは事実です。
 この系統の話は「村野瀬玲奈の秘書課広報室」とか「Afternoon Cafe」などでもされていたかも知れませんが,悲しいかなどちらもFC2,現在の滞在先では見ることができないので,過去にどのような議論があったかなどの記憶はありません。
 他には「kojitakenの日記」などがありますが,私は事故が起こるまで原発についての問題を真剣に追っていなかったので,どのような議論がされていたかは分かりません。


 今回原発事故が起こってから,東電がこのような人たち以外からも滅茶苦茶に叩かれています。
 しかし,原発に無関心だった私は,即座にそれに同調する気にはなりませんでした。たかし氏のような人なら,原発を批判すること,原発支持者に猛省を促う資格があるでしょう。
 そもそも私にはそこまでの資格はない訳です。そして,やはり「反原発」への懐疑的態度がそこまで東電を叩くことを躊躇させていたのです。
 そんなこともあり,私はこれまで「たかしズム」が言う程には東京電力を酷く言うつもりはありませんでした。しかし,昨日あるものを見てから考えが変わりました。



 これはNHKのニュースでも取り上げられていましたが,昨日天津で学生による弁論大会が開かれました。NHKでは「天津の外国語大学」と言われていましたが,正式名称は「天津外国語大学」で,何を隠そう私は今その大学に滞在しているのです。
画像

 会場は普段講義が行われる大きな建物の中にある階段状になっているホールでした(NHKで放送されていた画像から判断すると)。私は呼ばれていないということもあって,そこに行くこと(必要)もなかったのですが,会場の飾り付けを見ておこうと思って建物の正面まで行ってみました。
 正面には大学が宣伝と感謝を表す為に各種の垂れ幕を下げて(張って)居ます。何気なくそれを写真に撮って,どんな所が後援・協賛しているのかと思って見回してみると,「東京電力株式会社」という文字列が目に入ってきました。
画像

 瞬間,私は凍り付くような不快感に襲われました。まるでここだけは東北関東大震災というもの,それに伴う原発事故,そして独占企業でなければとっくに潰れていたであろう責任を背負い込んでいるという現状など無かったかのような自然さで,東電は弁論大会に協賛しているのです。

 私の頭の中に浮かんできた言葉は「ふざけるな東電」でした。
 早速滞在先でよく利用しているSNSにそれを書き込みました。表現はやや過激なものとして「东电去死吧!」としました。



 東電を弁護する手合いからすれば,協賛は地震発生前に決まっていたことだから,止める必要はなかったのだと言えるかも知れません。また,文化事業への協賛は企業の宣伝ではないのだから,原発事故が発生しても止める必要はないのだとも言えるかも知れません。
 しかし,後援は止められなかったとしても,垂れ幕から名前を外すことはできたでしょう。また,協賛は企業の宣伝でないとしても,文化活動の協賛企業として名を連ねさせることは,企業の宣伝行為ですから,それを辞退することは原発の責任企業として当然のことでしょう。


 事実,私は中国人学生にも「これはもう決まっていたことだから仕方ないのではないか」と言われましたよ。
 しかし,今の東電に宣伝活動などしている余裕があるということを示して何ら恥じないその姿勢は,やはり問題でしょうよ。
 百歩譲ってこれが大学もしくは主催者側の手落ちであったとしても,東電がその手落ちをさせないようにしなかった(させないようにすることに失敗した)という点で,やはり東電の姿勢が現れているのではないかと思います。


 国内では頭下げてみせて,その上を批判の声が通り過ぎていくのをじっと待っている状態なのではないかと思います。何か殊勝な感じを見せていますが,国外で何事も無かったかの如く活動しているのを見ると,おそらく国内でもそのうち批判の声が収まって,何事も無かったかのように以前の状態に戻ると簡単に考えているのではなかろうかとすら思えてきます。
 それとも何でしょうか,日本国内でも文化活動を後援・協賛する企業として名を連ねて恥じないようなことは続けているのでしょうか。

 東電はすでに今回の原発事故によって多額の賠償責任を負うことが決定的な訳です。それを予見してか,すでにその一部分(全部ではないという意味:保険分は除くとして)を政府に肩代わりしてもらおうと思っているのが見え見え,もうすでに自力で運営していくことはできない会社なのです。
 こんな企業が,今でも外国の文化事業を堂々と援助し,垂れ幕飾ってもらってる姿に何の疑問も持たない訳がないでしょう。
 援助自体は撤回できなかったのだとしても,先にも述べたように,垂れ幕を飾らせることは辞退して然るべきであったとは考えなかったのでしょうか。東電の垂れ幕を外せば右6つ左6つでバランスも良くなったでしょうにねえ。


 毎日jpの記事によると,原発事故で発生している被害について「東電も同日の会見で「国と相談しながら誠実に対応する」(藤本孝副社長)と述べた」ということですが,それ「相談」ですかねえ。国が肩代わりしないと潰れるって「脅しをかけながら適当に対応する」の間違いじゃないですか。


 先に私は「たかしズム」が言う程には東京電力を酷く言うつもりはありませんと書きましたが,その前提は東京電力が人並みの羞恥心を持っていることです。しかし,その前提が崩れてしまった以上,東京電力が「たかしズム」に限らず各所から種々の批判を受けることに何らの同情も持つことはありません。また,私も容赦するつもりは全くなくなりました,ふざけるなよ東電!



 さて,原発に関して言えば,これまでの事故は他人事だったかも知れない,東海村での話はマニュアルを守っていなかったから起こったことで,日本の原発の安全性を揺るがすものでは無かったかも知れない。しかし,状況は変わりました。
 今回ハッキリしたことがあります。少なくとも現状で日本の原発は安全ではあり(え)ません。百歩譲って日本海側の原発は津波による影響を受けにくいから大丈夫だとしても,太平洋側の原発は明日にでも福島第一原発のようになるかも知れないという危機感を持って生活をする必要がありそうです。
 今原子力において世界で最も危険だと評価されるのは,日本の原発です。原子力発電事業に係わる人にせよ,実際に原発で働く人にせよ,電力会社の人にせよ,原子力発電を推進しようとしている人にせよ,原子力発電の恩恵を受けている人にせよ,原子力発電に反対している人にせよ,今や白日の下にさらされた事実にしっかりと向き合う必要があるのでしょう。


 尚,「たかしズム」で取り上げられている広瀬隆氏については,kikulogで菊池誠氏が「必ずしも間違いばかりではないが、信頼しがたい話が多い」と評しているものに同調するものです。私自身も広瀬氏は信頼性に欠ける面があると思っているので,疑ってかかっています。


 私はここまで来ても,まだたかし氏ほどには原発依存型社会を叩く気概がないのですよ。



※2011/03/29追記
 「広瀬氏は信頼性に欠ける面があると思っているので,疑ってかかっています」の部分について,少し説明を加えておきます。
 私がここで言うところの「信頼性に欠ける」というのは,kikulogで言われている「信頼しがたい話が多い」に同調したもので,他の資料や根拠などによる補強を必要とするということを意味しています。
 また,「疑ってかかっています」については,「クリティカルに読む」ことにより一層の注意を払えと思っているということです。



※2011/03/30追記
 天津外国語大学がこの弁論大会について記事を出しています。そこの写真を見ると,この弁論大会における東電の位置付けは「協賛」となっています。
 その他に「後援」している団体もあるので,本文での表現で「後援」となっている部分を「協賛」に合うように修正しました。

参考
毎日jp:東電:賠償、国負担も…単独でまかなえず 地元損害巨額に
 http://mainichi.jp/select/biz/news/20110324k0000m020100000c.html


たかしズム「ネトウヨ、バカウヨ、ネット右翼、恥さらし、売国奴、日本の恥」を語るための、たかしのブログ:日本が滅びるとしたら
 http://takashichan.seesaa.net/article/144058194.html

同:原発事故所感その11〜犯罪企業・東電に思う
 http://takashichan.seesaa.net/article/192789194.html


kikulog:地震・津波・原発についての信頼できない情報源
 http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1300643617





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