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zoom RSS 当然の次の一手「敗戦処理要求」

<<   作成日時 : 2010/09/25 10:14   >>

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 さて,外交的敗北,加えて民主党政権の政治力が皆無であることも*見せつけた結果となった今回の尖閣諸島近海「漁船」衝突問題,日本では「船長を釈放するという結果で敗北した,これで終わり」と思っている人が居るかも知れませんが,まだ終わっていないと言わざるを得ません。


 中共外交部は「日本側に謝罪と賠償を求める」と発表しました。当たり前ですね,中共にとって今回の問題は「日本の不法行為」でしかないのであって,釈放の次に待っているのは「謝罪と賠償」であるのは言うまでもない。それが無ければ,また「対抗措置」で締め上げていき,日本から「謝罪と賠償」を引き出せば良いだけの話になる訳です。
 産経に「腰抜け外交」とまで呼ばれている今回の対応,おそらくそのうち「謝罪と賠償」に相当する何かが行われることになるでしょう。「不法行為」の終わりには「謝罪と賠償」が付いてくるのは当たり前だと考えるのが自然ですから,それが実現されるまで問題の収束はないと考えるでしょう。

 今後の関心は,日本が果たしてどこでどのように中共に対する「謝罪と賠償」を行うのかです。このままで終わることはないと断言して良いでしょう,どこかで必ず「謝罪と賠償」が為されることになります。なぜなら,船長釈放を受けて締め上げを緩くするとしても,中共は「謝罪と賠償」が為されるまでは,絶対に満足することがないからです。
 その「謝罪と賠償」がどのようなものになるのかが,民主党政権及び外務省の対中外交の実力を測る試金石となるでしょう。どれだけ軽く済ませることができるでしょうか。最高なのは「謝罪と賠償」をせずに済ませることですが,それを期待するのは酷でしょうよ。


 さて,福建福州に戻った・其雄船長,深夜ながらそれ相応の歓迎を受け,もはや英雄扱いです。予想できたことですが,日本に逮捕されて中共が文句言って,色々と「お仕置き」をしたら日本が「土下座して」釈放してきたというのが中共の描く筋書きですから,船長は「不法行為を受けても屈さずに生還してきた英雄」な訳です。

 船長は「自分のやったことは違法行為ではない。自分が釣魚島附近で操業することは合法である」と言い,重ねて「国家、党、全国の人民に感謝する」と言いました*。日本で拘留中も中国人(中共関係者)と相当回数面会していたそうですから,当然の事面会した人からこういう風に言うよう吹き込まれていたでしょう。
 当然反省などする訳がないです。向こう側の論理は「自国領で操業」してなぜ警告されなければならないのか,衝突は「違法行為の末のもの」であり,なぜそれで捕まえられなければならないのか,こういう事なのであり,中共の側から見れば「国家によるテロ行為」同然なのですよ。


 だからこそ,日本は今回の衝突に関して,少なくとも「日本側は違法としていること」を認めさせなければならなかったのですが,それはしなかった。
 それならば,日本側の姿勢として,船長の行為は違法であり,日本国の法律に則って罰せられることを示さなければならなかったのですが,それもしなかった。

 ならば今回の船長の行為,日本側としてどのようなものとして捉えたと主張したのでしょうか? 合法とは言っていないものの,中華人民共和国の人民からしてみれば,何かあったら中共が守ってくれるということになった訳ですから,問題ないということになります。これは合法と同意ですよ。
 ならば日本側は中華人民共和国の「漁船」が尖閣近海で操業するのを合法だと認めたという判断が為されることになるでしょうよ,そこまで考えて船長を釈放したのかと言いたい訳です。

 今さら,菅首相が「『超法規的措置』は、取れないのか」と苛立ちを見せていたということが出てきましたが,釈放前にこれが出てきていたならば,まだ救いがあったものをと言わざるを得ません。
 YOMIURI ONLINEによれば「首相は「民主党には(中国で副首相級の)戴秉国(たいへいこく)(国務委員)と話せるやつもいない。だからこういうことになるんだ」とこぼした、と関係者は語る」ということですが,菅直人を始めとする民主党の無能ぶりが現れていますね。
そんな政党で政権を担当しているのはあんたらだろうがよ!
 自分の政党にそういう人が居ないのなら,野党(まあ大概自民党でしょうよ)に頭下げて話をしてもらうように頼むくらいの気概がないのでしょうかね,それで良く政権担当しているよ。市民運動とは訳が違うんですからね,国家運営は。



 これで今後日本は,中華人民共和国の帝国的振る舞いに文句を言えなくなるでしょう。軍事力や経済力のような「ハードパワー」で脅せば,日本のような国でも屈するということになれば,日本に経済力で及ばない(軍事力もそれ程高くない)国に対しても「ハードパワー」でごり押しすれば自国の言い分が通るだろうということを示してしまったのです。
 つまり今回日本は中共のさらなる帝国化に手を貸したのであり,「反帝国主義者」から見れば,畢竟民主党は帝国主義である,少なくとも帝国主義に屈する「消極的帝国主義者」であるということがよく分かりました。




* 政治主導で釈放に向けて動きがあったという報道があるが,国内に向けて政治力を発揮しても,それをはっきりと国外に向けて主張できないのなら,外交における政治力が皆無であるという点に変わりはないことになる。
* 北京時間2010年9月25日午前7時のCCTVニュースでの報道内容から。



参考
YOMIURI ONLINE:漁船衝突事件で中国、「謝罪と賠償」要求
 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100925-OYT1T00207.htm?from=main1
同:いらだつ首相「超法規的措置は取れないのか」
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100925-OYT1T00154.htm?from=top

MSN産経ニュース:【中国人船長釈放】これこそ「腰抜け外交」だ 政治部長・乾正人
 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100925/plc1009250016000-n1.htm

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