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zoom RSS 結局敗北、問題はそこに至る経緯

<<   作成日時 : 2010/09/24 23:57   >>

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 この一件を通して,民主党はどこまでも「第二自民党」でしかなく,自民党体質から脱却出来る政権としての能力など何処にも無いということが,改めて示されたのです。

 先の尖閣諸島における漁船衝突事件,船と船員はすでに中華人民共和国に帰されていましたが,9/24になって今度は船長が処分保留で釈放されることになったと言います。

 私は,これが民主党政権,特に菅首相や仙谷官房長官の意向で実現したのならば,それはそれでまだ政府の決定として受け取ることができるのではないかと思ったのですが,どうやらこの決定は那覇地検の独断で行われたと考えるのが相当のようです。

 仙谷官房長官は今回の那覇地検の措置を「了とする」とのことですが,ここで大問題なのは地検が「国民への影響や今後の日中関係も考慮して釈放を決めたことです。
 政府から「超法規的措置」として釈放を求められたから釈放したのであれば,地検の行為として納得できますが,地検が勝手に「国民への影響や今後の日中関係も考慮」して釈放を決めたとすれば,これは地検の越権行為であって,政府として認めるべきものではないのです。
 仙谷が,引いては民主党政権がこの釈放を「了とする」としても,那覇地検のやったことは越権行為なのですから,本来なら釈放を取り消させて,その後で「超法規的措置」として釈放を決定するべきだったのですが,それをするつもりは政府首脳にはないようです。


 さて,NHKはニュースで「船長釈放によって中国側の態度に変化があるかどうかが注目される」と報じていますが,はっきり言って態度に変化など期待できる訳がないのです。
 中共側は今回の逮捕について,一貫して「不法逮捕」で日本が取っている全ての「司法手続き」は無効だと言っているのです。中共側にとっては,日本側が船長を釈放するのは「至極当然の事」に過ぎず,この措置が取られた所で,中共側の姿勢に何ら変化が起こることは期待出来ないのです。
 中共が今回の釈放を評価することも,期待しない方が良いでしょう。中共は自国民のことしか見ていません。自国民がネット上ででも積極的に今回の釈放を評価して,「反日」を沈めるようにでもならない限り,中共が対日強硬策を収めることはないのです。
 しかし,先の記事でも述べたように,今回の「反日」,ガス抜きとして「見える」部分を見たところで,それによって「反日」が収まる要因になるとは到底思えないのですよ。その「見える」部分だけを見て「国民への影響や今後の日中関係も考慮」した決定が為されても,「見えない部分」の「反日」を収めることはできないのであって,一体何がやりたかったのかという所です。


 もし那覇地検が本当に「今後の日中関係を考慮」していたのなら,送検された時点でさっさと釈放してしまわなければならなかったのあり,取り調べた上で「処分保留で釈放」など,態度が一貫しないにも程があります。


 しかも,那覇地検は外交担当の部署ではなく,「今後の日中関係を考慮」して何かの措置を取りたいのなら,当然政府や外務省に問い合わせをするべきだったのですが,それもどうやらしていない。地検が外交に口出しするなど,単純に越権行為以外の何物でもないのであって,こんなものは英断でも何でもない。地検がこれで日中関係改善の端緒を取ったと思っているとすれば,それは考え違いも甚だしく,今回の船長釈放は愚行としか言い様がないのです。


 簡単に言ってしまえば,那覇地検の越権行為は日本の地位を貶め,それに対して何ら批判をしなかった民主党政権は,尖閣諸島を中華人民共和国に売り渡そうとしていると考えて何ら差し支えないのです。


 私は,個人としては将来的に世界レベルで「国家の存在」そのものが崩壊することを望んでいるので,ネトウヨやナショナリズムの人たちと同じようなことは言いたくないですが,少なくとも現時点で民主党政権は「日本国」という「国家」を運営しているということを忘れて貰っては困るのです。


 今回の釈放は,怪我人さえ出さなければ,尖閣諸島近海で海上保安庁の船にぶつけて壊そうが,(日本側の立場からの)違法操業しようが,起訴されることなく帰って来れるということを中共側に示したことになるのです。これが領土問題が存在しないと言っている国家が法に基づいてやることですか? と言いたいのです。


 もちろん,民主党政権になったからこのようなことが起こっているのだと言うつもりはありません。以前の例を考えるに,自民党政権下では逮捕されることすらなかったでしょうよ。しかし,民主党政権下でもこのような「無法」が罷り通るのであれば,民主党と自民党で何が違うというのでしょうか。民主党が政権を執ってから1年,結局「第二自民党」と言われることしかしてこなかった,参院選時の菅直人など,自民党の総裁かと思いましたよ。
 


 地検は「漁船が「故意に衝突させたことは明白」と指摘し、船長に対する処分は今後の情勢を踏まえて判断すると述べた」とのことですが,船長が中華人民共和国に帰った後でもう1回日本に呼び付けることができるとでも思っているんでしょうか。
 絶対にできる訳無いんですよ。
 ここで船長を釈放したら,この事件はそれで終わりだということが分かっているんでしょうか。今回の釈放決定は「船長の罪を問わない」と言っているのと同意なんです。どれだけ言葉を飾ろうが,何を言おうが,船長の罪を問うつもりがあるのなら,処分を決める前に釈放などしてはならないのです。
 しかるに那覇地検は,「これ以上身柄を拘束して捜査を継続することは相当ではない」として,先に釈放を決定してしまったのです。手順前後も甚だしい,しかも本来の意図である「わが国国民への影響、今後の日中関係を考慮すると、これ以上身柄を拘束して捜査を継続することは相当ではない」という部分で態度が一貫せず何の意味もない。

 那覇地検の決定は,「日本は圧力をかけられれば自国の法律の運用を曲げる」と宣言したに等しく,かつその決定は相手側に「当然の事」としてしか受け取られないため,何の利益ももたらすことはなく,結局国家として損失以外の何物も産まないのです。


 それを「了とした」民主党政権も,法を曲げることを了承した訳で,結局このままでいけば,尖閣諸島は済し崩しに中共に持って行かれるでしょう。中共が本当に欲しいのは尖閣諸島の各島の土地ではなく,その近海を支配することによって得られる産出資源なのであり,日本の法の運用を「自分たちの圧力によって」崩した前例を作ったことは大収穫でしょう。
 つまり,ついに「売国」民主党が本当に国の領土を売った訳です。しかも中華人民共和国という買い手がしっかり付いている状況下で売った訳ですよ(中共は「買った」という立場は取らないけれども)。

 自民党は長年の執政経験があるので,自らが国家を運営しているという意識が惰性であってもありました。民主党は,あらゆる越権行為を事後承認することで,権限の所在すら分からなくなっているのが現状です。政権政党の自覚がなさ過ぎます。


 最後にもう1回,那覇地検の越権行為は「日中友好」に何の益もない,そして,それを容認した民主党政権は「日中友好」の意味が分かっていない,これが(また)はっきりしたのです。


 岡田も「司法の独立、検察が自ら判断したことが重要」と言っていますが,菅と仙谷という愚者の尻ぬぐいをさせられる立場としてこう言わざるを得ないのは理解できますが,この発言は「分かってない」としか言い様がないですな。

 検察にこういう独断をされるまで,自国の方針を打ち立てられなかった民主党政権の優柔不断ぶりが,ここに現れているんですよ!

 しかも検察が政治的判断を含んだことを言っているのでは,それはもはや「司法の独立」を離れた越権だというのに、それを容認したことが問題なのですよ! 分かってるんでしょうかね、本当に。



参考
asahi.com:尖閣沖の衝突事件、中国人船長を釈放へ「日中関係考慮」
 http://www.asahi.com/international/update/0924/TKY201009240180.html

YOMIURI ONLINE:容認できない!民主議員も釈放撤回求め抗議文
 http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100924-728653/news/20100924-OYT1T00944.htm

時事ドットコム:船長釈放は検察判断=日中関係修復に努力−官房長官
 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2010092400669

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