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zoom RSS 「夫婦同姓論者」の中の「卑怯な面々」

<<   作成日時 : 2010/03/21 23:58   >>

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(この記事は当Weblogで以前に書いた「せんたくてきせい」の流れにある記事なので,そちらも参考にして頂ければと思います)

 物事に反対する時,相手を「批判する」のは当然の事であり,特に問題となる訳ではありませんが,いくら「批判する」のが当然と言っても,「嘘を吐く」事が許される訳ではありません。
 ましてや,その「嘘」が意図的に吐かれたものである場合,批判者の意見はたちまち「見る価値のないもの」となってしまうのは想像に難くないのです。


 昨日,東京で「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民大会」なるものが開かれたらしく,coffeeが記事を出しています。まあcoffeeの言うことですから,その内容はつぶさに観察する必要がある訳で,どのようなことを言っているのかというと,その会場で配布されたという「「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民委員会」のパンフレット」の内容を受け売っている訳です。


 しかしこのパンフレットというのが,曲者と言うか何というか,自説を補強する為に感情的な「嘘」を並べ立てている訳で,何とも中身の薄いものになっています。


 「夫婦別姓では、社会にこんな混乱が・・・。」と題して6つの混乱が並べられているのですが,それが以下の通り(coffeeのWeblogの文章を引用させて頂く)。
混乱@ 表札がまるでアパートに!
夫婦別姓を選んだ場合、一つの家に様々な姓名を持つ人が住んでいることになります。一家の玄関の表札には、家族一人ひとりの姓名が表示されることになります。

混乱A 家庭でも学校でも、子供が犠牲になります
親と姓が違うことは、子供に非常に心理的な影響があり、それだけでも子供にとっては負担です。しかも他人との違いを意識する思春期の学校生活で、いじめやからかいの対象になることも否定できません。

混乱B 家のお墓が守れない
夫婦別姓を選択した夫婦は何々家という考え方も否定したわけですから、家のお墓という感覚は育ちません。やがて「家族みんなでご先祖様の墓参り」というお盆の伝統が消え、多くのお墓が荒れてしまうことになるでしょう。

混乱C 年賀状を出す前に相手家族の調査が必要になります 
年賀状を友人の家族に出したい、ご近所のあの奥さんにも出したい、よくあることです。しかし、これからは簡単ではなくなります。年賀状を出そうと思ったら、まずその家族1人ひとりの姓名を確認してフルネームで宛名を書かなければなりません。これからは事前調査が欠かせなくなります。

混乱D 新たに莫大な行政費用が必要になります
一部であれ別姓家族がある以上、これまで世帯単位でつくられていた行政システムは変更しなければなりません。たとえば選挙の際に世帯ごとに郵送すればよかった投票所入場整理券や選挙公報は、個人単位で郵送しなければならなくなります。そうなると、新たなシステムを導入するためのコストや個人単位での郵送費、さらには人件費など様々な行政コストを、私達の税金から負担しなければなりません。

混乱E やがてスウェーデンと同じ悲劇を招く?
すでに選択的夫婦別姓を導入したスウェーデンでは、家族の姓がなくなり離婚が増加。結婚制度によらない同棲が過半数を占め、婚外子も半数を超えており、家族崩壊の悲劇が起こっています。今回の日本の夫婦別姓法案もスウェーデンと同じくファミリーネームを維持できない制度です。


 なるほど,「了見が狭く」て「自分が間違っているかも知れないとはかけらも考えない」人たちであることは理解できますね。
 1つ1つ突っ込むのもアホらしいことですが,とりあえずやってみますか。

 表札がまるでアパートに!って,まずはアパートに住む者を一戸建てに住んでいる者より下に見ているという差別意識を臆面もなくさらけ出す訳ですな。アパートだからと言って表札が家族1人1人違う名前になっている訳ではないのですから,一体何が言いたいのか,まさか「外国人」の住むアパートで,家族1人1人の名前が表札の所に書かれている部屋のことを指しているのでしょうか。だとすれば何とも「外国人」を見下げた態度しか見受けることができないということになるのですがね。
 そして「夫婦別姓を選んだ場合、一つの家に様々な姓名を持つ人が住んでいることになります」なんて言ってますが,既に現在二世帯住宅などでそのような事態は起こっている訳で,家の表札に「○○、某某」という2つの姓が表示されているケースなど実は珍しくなくなっていますから,「夫婦別姓を選んだ場合」にこういう事態が初めて起こるようになるということはありません,少なくとも事実誤認です。

 さらに「一家の玄関の表札には、家族一人ひとりの姓名が表示されることになります」などというのは,これはもう「嘘吐き」と言ってしまって何ら差し支えのないものです。
 二世帯住宅の例でも分かるように,夫婦別姓を選択したからと言って家の表札に「家族一人ひとりの姓名が表示される」ことにはなりません。そこには自由がある訳で,二世帯住宅と同じような表札になる可能性が高くなるでしょうが,別に家の表札に「家族一人ひとりの姓名」を表示する必要など無いのです。
 ちょっと穿った見方をしてみれば,「家族一人ひとりの姓名が表示される」というような嘘を吐くことによって,「夫婦別姓は家族のプライバシーを無くす」という思い込みを与えようとしていて,「家族のプライバシーが無くなるような夫婦別姓はやっぱり危ないよねえ」という感情を引き出し,人を夫婦別姓反対に誘導しようとしているとも考え得るものです。
 でもそもそも,一戸建てで夫婦同姓であっても,「一家の玄関の表札には、家族一人ひとりの姓名が表示される」例などいくらでもあるじゃないですか。



 家庭でも学校でも、子供が犠牲になりますというのは,そもそも家族の問題ではなく社会の問題です。なるほど「多様な価値観」*を最初から認めない人たちですから,「家族が同姓でなければ子供が不幸になる」と思い込んでいるのはよく分かります。しかし「親と姓が違うことは、子供に非常に心理的な影響が」あるのかどうかについて,私は非常に懐疑的です。
 なぜなら,そもそも夫婦別姓のシステムを持つ地域で「親と姓が違うことは、子供に非常に心理的な影響が」あるとは限らないことが分かり切っているのですから,日本において必ず影響があるという事はできない,少なくともその影響は社会的に構成されるものであると言われなければならないと考えるべきです。
 私は「せんたくてきせい」で「この現象を構成しているのは周囲の人による「不幸せだ」という言説である」と書きました*が,その言説を押し付けることを前提としてこのような物言いをする訳ですな。
 ご丁寧にもその直後に「他人との違いを意識する思春期の学校生活で、いじめやからかいの対象になることも否定できません」と書いてくれています。なるほど,夫婦別姓の家庭の子供に対する「いじめやからかい」を如何に無くそうかという事は考えないで,それが存在する可能性があるから,夫婦別姓自体を存在させないようにしようという考えに向かう訳ですな。
 まず,自分と違う考えで結婚している家庭の子供に対する「いじめやからかい」を認めた時点で,自分たちが「自衛隊員の子供に『あなたの親は人殺し』と言ってのけた“とんでもない教師”」と同じであることが分かっているのでしょうかねえ,何のことはない,こいつら「にっきょうそ」*と同類ですわ。
 何と言っても,こういう考え方は,全く「臭いものに蓋をする」類の考え方でしかなくて,如何にこういう手合いが全体の同質化を好んでいるか分かろうものですな。その意味においては「にっきょうそ」よりも質が悪いかも知れませんな。



 家のお墓が守れないと言って「夫婦別姓を選択した夫婦は何々家という考え方も否定した」と言ってのけますが,はい嘘吐くな! 確かに一部の夫婦別姓論者にそのようなradical系が居る可能性は否定しませんよ*。が,全ての夫婦別姓論者がそのような考え方を持っていると決めつけるのは,これはもはや「短絡」ではなくて「嘘」の類です。
 なので夫婦別姓論者が「家のお墓という感覚」を全否定していると考えるのも間違いです。むしろ人によっては,「夫婦同姓論者」*のように片方の「家のお墓」だけを大事にして満足するのではなく,双方の「家のお墓」を大事にする場合もあり得る訳です*。
 そして「多くのお墓が荒れてしまうことになるでしょう」と言いますが,なるほど,夫婦同姓の現在でも「多くのお墓が荒れて」しまっている状況がある訳ですから,夫婦同姓制度を続けていればますます「家族みんなでご先祖様の墓参り」というお盆の伝統が消え、多くのお墓が荒れてしまうことになるでしょう」ね,これは大変なことですわな*。



 年賀状を出す前に相手家族の調査が必要になりますって,夫婦同姓の状態でどのような年賀状の書き方してたんでしょうかね,この人たちは。
 「年賀状を友人の家族に出したい、ご近所のあの奥さんにも出したい」,まあ分からなくはないですが,その後に「年賀状を出そうと思ったら、まずその家族1人ひとりの姓名を確認してフルネームで宛名を書かなければなりません」と書かれると,年賀状を出す全く動機が見えなくなりますね。
 畢竟,失礼承知で「何某様、御家族様」とか「何某様、奥様」とか書くような方法もあります。いや,それよりも何よりも,そもそも「姓名を確認してフルネームで宛名を」って,こいつら今までそれやってなかったのかよ! その方がよっぽど失礼だと思いますけどね。
 へえ,「夫婦同姓論者」って「友人の家族」や「ご近所のあの奥さん」に年賀状出したいと言う時に,その人の名前を調べもせずに年賀状出すんですねえ。
 ってあれ? 「友人の家族」に出したいのなら,当の友人に聞けば済む話ですし,「ご近所のあの奥さん」に出したいのなら,パンフレットの論で行けば「一家の玄関の表札には、家族一人ひとりの姓名が表示される」のですから,ちょっと行って見てくれば済む話じゃないですか。何も事前調査」なんて仰々しいことをする必要もない,今まで年賀状を出す時にやってきたことじゃないですか。夫婦別姓で結婚している人が家族の名前聞かれた時に「私の所は姓が違うから」と言わないことはまずありませんしね。

 「これからは事前調査が欠かせなくなります」,こういう「お馬鹿な」書き方ってのも良いものですねえ。これも1つ目の最後と同じですよ,「嘘を吐くことによって,「夫婦別姓は家族のプライバシーを無くす」という思い込みを与えようとしていて,「家族のプライバシーが無くなるような夫婦別姓はやっぱり危ないよねえ」という感情を引き出し,人を夫婦別姓反対に誘導しようとしているとも考え得るもの」の類ですわ。
 はい,「夫婦同姓論者」は年賀状を書く時,実に面倒くさがるということも分かりましたね。



 新たに莫大な行政費用が必要になりますって,ここは多分建前で,しかも最もくだらない理由ですね。つまり「今までそれでやってきたんだから,これからもそれでやっていくのが一番無駄がないんだよ」と言いたいようですが,それは多分に官僚的ですな。自分にとって都合の悪いシステムだったら,何のかんの言っていくら費用が掛かろうとも変えさせようとする人たちのいう事かね,これは。
 そもそも,今までのシステムに無駄がないと言い切ってしまうんですね。むしろこういう新しい制度を導入する際に,今までのシステムそのものを見直すという考え方もできるはずなのですが,無駄がないと言い切っているようではそれも期待できませんな。
 さて「選挙の際に世帯ごとに郵送すればよかった投票所入場整理券や選挙公報は、個人単位で郵送しなければならなくなります」というのは本当でしょうか? 多分これも「嘘」ですね。そもそも「行政システムは変更」される訳ですから,システムを組み直せば良いだけのことです。実は,「無駄が出る」と言い出して「今までのままで」と考えること自体,「夫婦同姓論者」が自分たちの設定した枠から抜け出せない(抜け出したくない)のであるということがよく分かります。

 「新たなシステムを導入するためのコストや個人単位での郵送費、さらには人件費など様々な行政コストを、私達の税金から負担しなければなりません」,この種の脅迫に騙されてはならない訳です。世帯単位で郵送している場合の無駄についても考えて頂きたい,そして,どのようにシステムを組むのが最も効率的なのかと言うことを考え直すべき時期に来ていると言うことなんですがねえ。
 そもそも,夫婦別姓論者が全て「世帯を分ける」ことを要求している訳でもないんですがね。やはり「夫婦同姓論者」は自分の思想の枠から抜け出すことができていないですね,1つの「世帯」は「同姓」で構成されるとしか考えられない訳ですから。もはや他者の思想に対する理解の可能性をかけらも持ち合わせていない段階で,他者の思想について云々する資格すらないのではないかと疑いますね,もう少し論理をきっちりと組み立てて欲しいものです。
 戸籍に関しては,「家族単位の身分登録でも、ふたつの苗字を記載できるようにして、夫婦別姓に対応させることはできるし、その書式も考えられています。(from「たんぽぽのなみだ〜運営日誌:戸籍から個籍へ」)*という意見もあるのですが,このような意見は全く見ていない訳ですな。まあ,自分たちにとっては都合悪いものですから,こういう手合いの手法として当然と言えば当然ですね。
 まあ同じ所で「このような戸籍の存在を理由に、民法改正、選択別姓の導入に反対する人たちがいるのでした。現行の戸籍では、同じ苗字の人しか入らないので、夫婦別姓の家族は登録できないのが理由だそうです」とも言われているので,その流れでしょうが,「現行の戸籍では、同じ苗字の人しか入らない」ことが「システムの無駄」だとは考えないんですね,面白いですねえ。



 やがてスウェーデンと同じ悲劇を招く?って,ここに書かれていることは,「せんたくてきせい」で参照したWeblogに書かれているので,繰り返し言うことはしませんが,明治以降「法律上の婚姻関係において、離婚に至ったカップルはすべて同姓」という指摘だけは拾っておきます。

 「結婚制度によらない同棲が過半数を占め、婚外子も半数を超えており、家族崩壊の悲劇が起こっています」と言いますが,「同棲」や「婚外子」を単純に「家族崩壊」と結びつけて「悲劇」と言っている時点で終わってますな。
 夫婦同姓なら家族が崩壊していないとでも仰有るつもりですか? 夫婦別姓なら家族が崩壊するとでも? 日本の現状を見るに,むしろ夫婦別姓の方が家族崩壊した時に見えやすくなって,それ以上の悲劇を防げるかも知れませんな。

 あと「今回の日本の夫婦別姓法案もスウェーデンと同じくファミリーネームを維持できない制度」としているのは,どの部分を引っ張ってきて言っているのか,根拠を示して貰いたいものですね。今回の日本の夫婦別姓法案」がどのようにして「ファミリーネームを維持できない」ようにしたのか,私は非常に興味があるものでしてね,どういう論理展開が為されているのかを示して頂きたいのですよ。



 私は「選択的夫婦同姓制度」を支持するので,夫婦同姓を否定する考えはないのですが,「夫婦同姓論者」がここまで突っ込み所満載のパンフレットを作っている現状を見ると,「夫婦同姓論者」を支持する気には全くなれません。

 極めつけは「世界各国もファミリーネームを大切にしています」でしょうかね。パンフレットを作った人はともかく,coffeeがこれを引いてきますか,過去の自分の記事をよく読んでみれば? 「世界各国がそうしてるから日本もそうするべき」と言われて,coffeeが反論したケースは皆無でしたっけ?


 それとこのパンフレット,「ファミリーネームを持たない国」の「夫婦同姓・別姓の選択を認める国」に「中華人民共和国」*を入れちゃってるんですよ。へえ,家系図を作るのがあれ程好きな人々捕まえて「ファミリーネームを持たない国」,同族婚を認めないなど,それでもやっぱり儒教の影響の強い人々捕まえて「夫婦同姓・別姓の選択を認める国」ですと?
 まあ,ひょっとしたら,万が一,法律上はそうなっているのかも知れませんが,一般的にどうかというのは見ない訳ですか。でも敢えて聞いてみたいですね,「中華人民共和国」の何法の何条を根拠にこう書いているのかを,今の時期ならその法律が書かれている本を買いに行けますから,すぐに確認できますよ。



 まあ,記事を書いたのがcoffeeですから,これでは終わらない訳です。まだ続きがあります。
 coffeeはさらに「NPO法人 家族の絆を守る会」によるとされる「別姓Q&A」を引いてきます。
 さて,そこでは「別姓という選択肢があってもいいのでは?他人に迷惑をかけないし・・・」という問いがあって,「答え:ひとつの国に、同姓の家族、別姓の家族が混在することが問題です。夫婦別姓は社会を混乱させます。」と来ます。その後にはソビエト共産革命政府の例を引いてくるのですが,coffeeは論理を組み立てることができないということがよく分かります。

 ここに書かれている「夫婦別姓は社会を混乱させます」というのを鵜呑みにするからには,直前で引いてきた「ファミリーネームを持つ国」の中の「夫婦同姓・別姓の選択を認める国」と「夫婦完全別姓の国」に挙がっている「イスラエル、オーストラリア、オランダ、米国、スペイン、サウジアラビア、韓国、フランス」の社会は混乱していなければおかしいのですが,さて,これらの国々は「例外なく」社会が混乱していると言えるのでしょうか。
 少なくともこの8カ国の社会が「例外なく」混乱しているという証明をしてからでなければ,「別姓Q&A」の記載を引いてきてはいけないのですよ,相互矛盾することになる訳ですからね。

 さて,この「別姓Q&A」,結構笑えるものでして,こんなことも書いています(coffeeはそれを引いている訳です)。曰く「ソビエト革命政権下での家族破壊政策よりも、もっと過激な家族破壊を行おうとしているのが、選択的夫婦別姓推進論者であることを認識して下さい」と。
 ほう,福島瑞穂にそれだけの力があるとはねえ。それと,ソビエト革命政権下で家族が崩壊したのに,今回のパンフレットでは,旧ソ連の各国で「ファミリーネーム」を持つかどうかすら分からないことになっているんですな。「別姓Q&A」が大々的に掲げている「夫婦別姓反対」にとって都合の良い資料が利用されないなんて,何とも見下げられたものですな。



 あ,それからcoffeeよ,「この法案に反対する国民の署名数が252万名に達したと発表された」のに「722名も居る国会議員のうち、署名しているのは、たったの106名しか居ない」と書いていますが,相変わらず自分に都合の良いようにしかものを見ることができないのですな。
 国民252万の署名,確かに凄い数ですが,これ有権者数(昨年9月2日時点で1億428万7444人)で割ってみると,約2.4%ですな。一方,国会議員106名,722名で割ってみると,約14.7%となります。
 つまり「たったの106名」と書いている割には,国会議員の方が署名している割合が高いのです。国会議員の署名が少ないという訳でもないのに,如何にも少ない風を装った書き方をしていることが分かりますな。
 割合から考えてみると,「1億428万7444名もいる有権者のうち,署名しているのは,たったの252万名しか居ない。一方,722人の国会議員のうち,署名しているのは106名に達した」とも言えるのですがね。



 さて「せんたくてきせい」を書いた時に,「たんぽぽのなみだ〜運営日誌:選択的同姓制度」という記事にトラックバックしておきながら,そこにある「(「異性愛者への12の質問」と)おなじようなものが、「同姓夫婦」にしても作れそうです」はパスしたので,今回はこれを追ってみることにしましょう。

 この記事を書いたたんぽぽさんは,以下のような例を挙げています。
凶悪な少年犯罪は、夫婦同姓の家族から起きています。
あなたは、自分の子どもを、同姓夫婦の家族で育てることを
安全だと思いますか?

夫婦同姓の婚姻は、完全な社会のサポートが受けられるにもかかわらず、
今日では、結婚する夫婦の何割かが、やがて離婚すると言われています。
なぜ夫婦同姓の関係というのは、こんなにうまくいかないのでしょうか?


 これに追加する意味で,私もさっきの6つに突っ込んだ時の文章に手を加えてみます。

 夫婦同姓の現在,多くのお墓が荒れてしまっている状況があり,しかもそれが増加してきています。このまま夫婦同姓制度を続けていれば,ますます「家族みんなでご先祖様の墓参り」というお盆の伝統が消え、多くのお墓が荒れてしまうことになると思われます。このような状況があっても,夫婦同姓制度は家や先祖代々の墓を大切にしていくことができると思いますか?


 …慣れないことはするものではありませんね,


 ああ,そうそう。たんぽぽさん絡みで(というか「本館」ですね)こんな面白いWeb Pageを見つけました。Weblogではないのでいつupされたかは分かりませんが,記事のタイトルが「うそをつく反対派」。正しくcoffeeや「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民委員会」や「NPO法人 家族の絆を守る会」のことを指しているとは思いませんかね。
 書き始めから「選択別姓の反対論者というのは、その政治目的のためなら、うそをついたり、デマを流すことも、なんとも思わないようです」ときています。なるほど,こういう手合いは進歩してないんですねえ。
 そして,「反対論者たちにとって、署名というのは、いつのまにか増えていくのかもしれない」ものだそうで,ひょっとしたらこの250万という数字も,「いつのまにか増えて」いったものかも知れません。
 さて,昨日の会では「国会請願署名の各党への呈出」が行われているのですが,これ,署名が各党にバラバラに存在することになるのでしょうか,それとも,署名がコピーされて各党にばらまかれたのでしょうか。結局この署名,何かに用いられるのでしょうか。ただ数字を集めただけだとすると,本当に「いつのまにか増えて」いった疑惑が出てきそうなものですがね。coffeeのような手合いが水増しを批判する某会の参加者数のように。


 「せんたくてきせい」を書いた時には読まなかった(すみません,気付いてませんでした)のですが,そこで書いたことと同じようなことが既に書かれていたというたんぽぽさんの記事を読むと,そこでも「別姓夫婦の子どもが不幸になる、確実な原因があるとしたら、「夫婦別姓だと子どもがかわいそう」という偏見を持っていたり、選択別姓に反対するおとなたちに、出会うことだと思います。」と書かれています。
 子どもを不幸せにするのは「夫婦別姓の親」ではなく「そう言う言説を播く人たち」だと考える人は,別に私だけではないようで。





* 「多様な価値観」を認めるというのは,他者が自己とは違っていることを認めるということであり,かつ,自己と他者の違いの存在を認めるということでもある,と考える。よって,自己を犠牲にして他者の価値観を認定しなければならないとは考えない(逆もまた然り)。それゆえ,全ての夫婦別姓論者が夫婦同姓を認める余地が無いという意見を持っている訳ではないのである。(たんぽぽ先生,これくらいで許してもらえますか?)
* 「夫婦同姓を当然とする考え方で,人の家を判断して価値付けして,それを押しつける人が多数居る事によって,不幸せにされてしまう」とも書いた。
* 以前当Weblogのどこかの記事に書いたことがあるが,あくまでも「日教組」そのものを指しているのではなくて,実際に日教組であろうが無かろうが,それ自体はどうでも良いcoffeeのような手合いが呼ぶところのものである。
* 但し筆者自身が今までにそのようなradical系に会ったことはない,あくまでも「可能性」である。
* ここで言う「夫婦同姓論者」は,パンフレットで言われていることを,丸ごと信じて疑わないような人たちのことを言うものとする。
* 子供の姓を統一しないという裏で,このように考えることもできる。つまり「ものは考えよう」なのである。
* だから夫婦同姓制度は廃止しなければならないことになるのだが,こういう事について「夫婦同姓論者」は不思議なことに口を噤む。
* 「たんぽぽのなみだ」及び「たんぽぽのなみだ〜運営日誌」の記事中,文章に改行が適宜挿入されているが,それを引用した場合,逆に読みにくくなるので,改行は適宜省くことにする。
* 当然の事coffeeは「支那」と書いている。引用の時くらいは,原文に「中華人民共和国」と書いていることを註釈して貰いたいものである。




 coffeeのWeblogの記事,コメントも面白いんです。「国会議員が市民の代表としての正しい役割を果たさなくなった今」だそうで,なるほど国民の約2.4%しか署名していないような事柄に国会議員が約14.7%も署名しているのですから,これでは到底「市民の代表として正しい役割」を果たしているとは言えませんわな。


参考(「せんたくてきせい」で参考にしたものは除く)
当Weblog過去記事:せんたくてきせい
 http://ericprost.at.webry.info/200910/article_6.html

総務省報道資料:平成21年9月2日現在選挙人名簿及び在外選挙人名簿登録者数
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000045936.pdf (※pdfファイル)


正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現:5100人が夫婦別姓反対国民大会に集結!・首相、夫婦別姓法案で閣議決定に応じるよう要求 亀井氏明かす・鳩山が亀井に「国会に出すだけ出させてください。」・提出すれば成立してしまうので亀井は拒否・夫婦別姓の問題点、混乱・世界各国もファミリーネームを大切に
 http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-3781.html

たんぽぽのなみだ>本館>反対派の精神構造と思考構造>うそをつく反対派
 http://taraxacum.hp.infoseek.co.jp/teardrops/against/lier.html

たんぽぽのなみだ〜運営日誌:
 戸籍から個籍へ
  http://taraxacum.seesaa.net/article/129511735.html
 別の調査
  http://taraxacum.seesaa.net/article/129995142.html

3/24追記
 coffeeのWeblogに付いたトラックバック先で,愛国君が「日本の古きよき伝統のためなら教科書も書き換えることもためらってはならない」なんて書いていて,coffee名義のコメントが「なるほど。気がつきにくい視点です。」と納得しちゃってます。
 へえ,歴史(に限ったことではありませんが)教科書がpropagandaの為の道具と化するのを認めちゃうんだ。
 こういう手合いが,どの面下げて北朝鮮や中華人民共和国のpropaganda教科書を批判するんでしょうか。言ってることの中身が違うだけで,思想の方向性は同じだということに気が付かないんですかねえ。


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卑怯な面々
前のエントリでご紹介の、「icecoffee」のエントリについて、 すでに検証されているかたがいらっしゃります。 「「夫婦同姓論者」の中の「卑怯な面々」」 なんと、わたしのつたないブログとサイトを、 たくさん言及してくださっているのです。 メインのコンテンツや、むか.. ...続きを見る
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2010/03/27 00:03
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民法改正の推進派以上に、集会を開くのが反対派です。 たとえば「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民大会」 という集会が、3月20日に開かれていました。 (3月21日エントリでご紹介の、この記事に出ていたもの。) つぎのエントリは、実際に参加されたかたのもので、 写真.. ...続きを見る
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2010/03/27 00:04

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
Eric Prostさま、こんにちは。
たんぽぽです。おひさしぶりです。

わたしのつたないウェブログとメインサイト、
たくさん言及してくださって、まことにありがとうございます♪
メインの記事とか、むかしのブログエントリまで、
すごいていねいに読んでくださって、とってもうれしいです!


>記事のタイトルが「うそをつく反対派」

これをアップロードしたのは、2007年10月でした。
http://taraxacum.seesaa.net/article/59689227.html

反対派の主張って、ほとんどどれもでたらめなので(笑)
みんな「うそつき」になるんですよね。(苦笑)
ご紹介のコンテンツは、ちょっと変わったのとか、
主張内容以外のものとかを、並べてみたんだけど。

>書き始めから「選択別姓の反対論者というのは、
>その政治目的のためなら、うそをついたり、デマを流すことも、
>なんとも思わないようです」ときています。
>なるほど,こういう手合いは進歩してないんですねえ。

「書き始めから」って...そうだけど(笑)
こうやって引用していただくと、わたしって、
口さがないのねと、あらためて気がつきますね。(苦笑)


>(たんぽぽ先生,これくらいで許してもらえますか?)

ああ、わたしは「先生」ではないので、
許すとか許さないとかいう立場にはないです、はい。
たんぽぽ
2010/03/22 22:36
>たんぽぽ様
 コメントありがとうございます。

>これをアップロードしたのは、2007年10月でした。
 情報ありがとうございます。そこまでは見ていませんでした。
 なるほど,反対派は少なくともそれから2年半の月日を経て,尚同じようなことをしているということも分かりました。

 反対派が嘘を吐かずに反論してきた時に,初めて議論が深まるような気がするのですが,今回取り上げた反対派は,議論を深めようという意志がないのかも知れませんね。
Eric Prost
2010/03/24 11:59
レスありがとうです。

うそをつかなくなったら、反対はできないでしょうからね。(笑)
(というか、反対派でなくなるでしょう。)

反対派のねらいは、議論を深めることではなく、
「うそも100回」で、なんでもいいから
でたらめを吹聴して、信じ込ませることだろうと思います。
たんぽぽ
2010/03/26 00:30
わたしのブログでも取り上げました。
TBに失敗したので、コメントにて連絡です。

http://taraxacum.seesaa.net/article/144766644.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/144767267.html
たんぽぽ
2010/03/27 00:41
>たんぽぽ様
 コメントありがとうございます。
 「うそも100回」というのは,coffeeのような手合いが散々批判している手法なのですが,自分たちがやる分には構わないようですね。

 それと,当Weblogではトラックバックを「全保留」に設定していて,即時反映はされませんので,一見「TBに失敗した」ように見えるかも知れません。
 トラックバックは当方にメールで通知が来て,それを確認してから反映させるようにしているので,しばらく(最大数日)お待ち頂けると幸いです。
Eric Prost
2010/03/27 09:12
ああ、TB、ちゃんと送れていますね。
お騒がせしました。

わたしのシーサーの管理画面で、
「送信失敗」と表示が出たので、だめかと思ったです。
たんぽぽ
2010/03/27 12:02

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