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zoom RSS 結局これが本性なのか

<<   作成日時 : 2010/01/19 22:30   >>

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 郵政民営化に反対して自民党から追い出され,首相が安倍に代わってからもホイホイと復党の誘いに乗らなかった頃,平沼赳夫という人の株は当時結構上昇したのでありますが,一皮剥けばやっぱり保守の欠点からは逃れられない事が明らかになったのが今回の話題な訳です。

 平沼が17日に岡山で開いた政治資金パーティで挨拶した時に,問題になった発言は飛び出したようですが,一体どのようなものであったのか,インターネット上で見ることができるものとしては毎日jpと共同通信(47NEWSから)があり,更にそれを引用したものがあります。以下幾つか引用します。

毎日jp
 平沼赳夫元経済産業相(岡山3区)は17日、岡山市内で開いた政治資金パーティーのあいさつで政府の事業仕分けを批判し、仕分け人を務めた民主党の蓮舫参院議員について「元々日本人じゃない」と発言した。平沼氏は、次世代スーパーコンピューター開発費の仕分けで蓮舫議員が「世界一になる理由があるのか。2位では駄目なのか」と質問したことは「政治家として不謹慎だ」とし、「言いたくないが、言った本人は元々日本人じゃない」と発言。「キャンペーンガールだった女性が帰化して日本の国会議員になって、事業仕分けでそんなことを言っている。そんな政治でいいのか」と続けた。


共同通信
 平沼赳夫元経済産業相(衆院岡山3区)が岡山市で17日に開かれた後援会パーティーのあいさつで、政府の事業仕分けで注目された民主党の蓮舫参院議員について「言いたくないけれども、もともと日本人じゃない。帰化して国会議員になって事業仕分けでそんなことを言っている」などと発言した。


Record China(※行頭改行無しのまま)
報道によると、元経産相は政府の事業仕分けを批判した延長上で、仕分け人を務めた蓮舫議員について「元々日本人じゃない。キャンペーンガールだった女性が帰化して日本の国会議員になって、事業仕分けでそんなことを言っている。そんな政治でいいのか」などと発言した。


J-CASTニュース
毎日新聞や共同通信の報道によると、平沼氏は2010年1月17日、地元の岡山市内で開いた後援会パーティーのあいさつで政府の事業仕分けを批判し、仕分け人を務めた蓮舫議員について「言いたくないが、元々日本人じゃない。帰化して国会議員になって、事業仕分けでそんなことを言っている」などと発言した。




 この平沼の「元々日本人じゃない」(共同通信は「もともと日本人じゃない」)という発言に対しては,はっきり言ってやる必要があります,ここでその発言をした段階でアウトだと。
 新聞が都合の良いところだけ抜き出しているとか,発言全体を見るべきだとか,言っていること自体は正しいとかいう意見も見られますが,そんなことはこの際関係ないのです。どれだけ他の部分で妥当な発言をしていようが,この差別的発言1つで全てぶち壊しです。何故なのかと言えば,この発言は全く事業仕分けと関係のないところで,蓮舫個人を,その出自と絡めて非難しているからです。
 このような,如何に本人の言動に関するものであるとしても,それを本人の出自や民族と絡める形で全く不当に非難する(さらに平沼個人のものでしかない価値観による職業に対する貴賤の感情も絡んでいるが),これが差別というものです。


 平沼が本当に「事業仕分け」を批判したかったのであれば,批判すべきなのは「事業仕分け」の内容とその際に蓮舫がした「発言の内容」であって,蓮舫個人の経歴ではありません。ここを平沼は完全に取り違えていて,それ故にこの発言が単なる非難でしかないのです。

 まあ,平沼にとって,蓮舫が生まれつき日本国籍を持っていないということは,「都合の良い材料」程度の意味しか持たないのでしょう。つまり,蓮舫がそういう経歴を持っていなければ,他の材料を探して批判するだけのことでしかない訳で,偶々都合良く蓮舫は生まれつき日本国籍を持っていない人であるので,それを言ってみたに過ぎないのかも知れません。

 しかし,それだけにこの発言は,なお質が悪いと言わざるを得ないのです。そもそもの段階では,批判したかったのは蓮舫が生まれつき日本国籍を持っていないことではない筈です。ならば何故蓮舫が後になって日本国籍を取得したことを殊更に言う必要があったのでしょうか。こうなると,もはや平沼は,「生まれつき日本国籍を持っていない者」に対して,その者がどうあろうと差別するのだと捉えられても仕方ないのです。


 J-CASTでは,岩上安身がTwitterで「帰化をした者に、こうした差別を行うなら、『参政権ではなく帰化を』という主張そのものが、説得力を失ってしまう。平沼氏は謝罪して、発言を撤回すべきだ」と発言したとされていますが,まさにこのままです。普段「帰化しろ」と言っておきながら,いざそうなってみれば,そうした者に対しても差別するという,結局どこまで行っても「外国人」*は認めないという考えが見えてくるのです。


 共同通信の記事によると,「パーティー終了後、平沼氏は記者団に「差別と取ってもらっては困る。テレビ受けするセンセーショナルな政治は駄目だ」と説明した」とのことですが,平沼の発言はテレビ受けするかどうかの問題でもないし,(生まれつき付与されているのではなくて後になってから)日本国籍を取得した人に対する差別以外の何物でもないのですが,そもそも平沼自身にその認識がなさ過ぎることが最大の問題かも知れません。

 この「元々日本人じゃない」という発言,これ自体は事実であるという擁護については,「物には言い方がある」と言っておきます。そもそも,その事実と平沼が本当に批判したいはずの「事業仕分け」との間にどのような関係があるのでしょうか。蓮舫が「元々日本人じゃない」から「事業仕分け」を言い出した訳でもなく,「元々日本人じゃない」蓮舫が「事業仕分け」の内容を決めている訳でもなく,ましてや「事業仕分け」に関わっている人が全て「元々日本人じゃない」訳でもないのです。
 蓮舫が「事業仕分け」の代表的存在であることは確かですが,その批判をする際に,「(蓮舫が)元々日本人じゃない」と言ってみたところで,この発言が全く「事業仕分け」の批判と繋がっていないことに気付いて貰わなければ困るのです。
 それどころか,この発言,平沼は「(蓮舫が)元々日本人じゃない」ことが「事業仕分け」の内容に繋がっていると邪推していることを示しています(全くそう考えていないのであれば,このような発言が出てくるはずがない)。つまり「元々日本人じゃない」という発言には,明らかに蔑視の感情が含まれている(と見られて当然な)のです。
 この発言自体には何の意図もないと考えること自体,naiveな(意図的にnaiveに見せている)ものであると思わざるを得ません。

 尚,平沼の過去の発言を見ると,これが平沼の女性蔑視の言動と繋がるとする見解もあるようです。確かに,それを匂わせる部分はあります。
 毎日jpの記事に書かれているのですが,平沼は「元々日本人じゃない」に続けて「キャンペーンガールだった女性が帰化して日本の国会議員になって、事業仕分けでそんなことを言っている。そんな政治でいいのか」とも言っているようです。この「キャンペーンガールだった女性が」という部分も救いようがないものとしか言い様がありません。
 これは,全く何の問題もない過去の業績(と言っても良い位のものではないか)を持ち出して批判するという何とも頓珍漢なものであり,平沼が「キャンペーンガール」に選ばれたことのある女性をどれだけ蔑視しているかという事がはっきり読み取れるものであります。ここまで来ると,特定の職業に対する差別でもある訳で,傲慢としか言い様がありません。
 この発言にしても,わざわざ「キャンペーンガールだった女性が」と言うことによって生じた差別的発言であり,単に自分の間抜けな差別感情をはき出す為の,何の意味もないものです。


 女性蔑視に関しては「眠り猫の日記」で「こいつは、過去に何度も、「女性に、参政権を与えたのが間違いだった」とはっきり発言しています」とか「今回の、民主党の蓮舫議員に対する、「元々日本人じゃない」という、民族差別発言も、まずベースに、蓮舫議員が女性であることを蔑視したうえでの、話でしょう」とか言われています。これらの言及は,現時点では確かに推測に過ぎないものも含まれていますが,今回取り上げられた発言を見るだけでも,その推測が邪推ではないという事が分かるのではないでしょうか(私はこれまで平沼の発言を注意して見ていなかったので,今回の発言に女性蔑視の存在する可能性については考えが及ばなかった)。
 それにしても平沼,眠り猫に「彼らにあるのは、自分と違う者を貶めて、その相対的に自分が高い地位にいるように錯覚したいと言う、卑屈な劣等感の裏返し」とまで言われていますが,それが「中らずと雖も遠からず」の状態ではどうしようもあるまいよ。


 話は少しそれますが,そもそも「『日本人』にしか『日本』は理解できない」という考え方自体,相互理解の可能性を閉ざすものです。自分のことは自分が一番知っているとは限らない訳で,ひょっとしたら事実は逆かも知れない,あるいは,自分の知らない自分を他人は知っているかも知れないという考えを通して自分を不断に見つめ直す必要があり,そこに相互理解の可能性が生まれるものなのです。しかし「元々日本人じゃない」と簡単に言ってしまうような者に,果たしてそのような考えがあるのかと言えば,大いに疑問を持たざるを得ませんね。

 まあ,それに関連して言うと,「日本(国)の利益」にそぐわない言動をする人に対して「反日」という批判がよく為されますが,そもそも,「日本(国)の利益」を決定できるのは誰なのでしょうか。
 まあ,「『日本(国)』が他国(他人)にお構いなしに好き勝手に振る舞うこと(放縦)が『日本国』の利益なのである」ということであれば,そういう批判もできないでもないかと思うこと自体は可能ですが,好き勝手に振る舞うことでしか保持できない利益とは一体何なのでしょうかね,他国がそうだから自国もそうしろと言うのであれば,「不法に不法を以てするのは正義ではない」とお返しします。その上で「正義でなくても好き勝手に振る舞えるのであればそれでよい」と言うのであれば,その時点で自らが正義ではないことを認めるのですから,そのような利益は不法でしかないと言えるでしょう。



 しかしまあ,これまたJ-CASTの記事からですが,J-CASTが取材した平沼の秘書の1人は「民主党を批判していただけで、何ら問題があるとは思わなかった」と言っているようです。実際には「民主党を批判していただけ」なのに,こんな発言が出てくるという異常さを認識できていないこの発言を見る限りでは,平沼の所は事務所からして終わっている訳ですな。

 本当は,真っ先にこういう発言を批判するのは,平沼の周辺であるべきなのに。


* ここでいう「外国人」は,単に国籍が違うとかいう意味ではなく,「自分たちが『日本人』と認めない者」のことを指すのである。



参考
毎日jp:平沼・元経産相:「蓮舫議員、元々日本人じゃない」 事業仕分け巡り発言
 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100118ddm041010103000c.html

47NEWS:「もともと日本人じゃない」 平沼氏、蓮舫氏を批判
 http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010011801000285.html

J-CASTニュース:蓮舫「元々日本人じゃない」 平沼発言に批判集中
 http://www.j-cast.com/2010/01/18058146.html

Record China:蓮舫「元々日本人じゃない」批判をスルー、ネット上では「差別発言」にアクセス殺到―東京
 http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=38988
Record China:中国系の蓮舫議員に右翼政治家が差別発言、華字紙が報道―日本
 http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=38991

眠り猫の日記:世襲政治家以前に、人間性が疑われる、平沼赳夫の差別発言
 http://d.hatena.ne.jp/nemuri_neko/20100119/1263893709

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