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zoom RSS 「電波系郵便局」の言い訳

<<   作成日時 : 2009/12/27 21:55   >>

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 こんなことを言っているようでは,本当に何の為に民営化したのか分からなくなってしまうのですが,民営化の効果がこんなことでは困る訳です。まあ,今回の事例での受け答えが特殊であることを祈るばかりです。


 毎日jpがWeb上では最も早かったようなので,これを参考にしますが,今年「も」年賀状の誤配達(年内届け)があったようです。今回は新南陽局*ということで,昔の普通局ですね。

 短いので全文引用します。題名は「年賀状:仕分けミスで140枚誤配達 山口」,Web上での日時は「2009年12月27日 2時30分」です。

 山口県周南市の新南陽郵便局が、市内の女性から窓口で受け取った来年の年賀状約140枚を誤って一般郵便物として処理し、多くが年内に配達されていたことが分かった。年賀状は私製はがきで、左上に赤茶色で「年賀」と印刷されていた。郵便事業中国支社(広島市)によると、窓口の職員が受け取った後、仕分け場所に渡るまでに一般郵便物に紛れ込んでしまったという。

 女性によると、周南や山口、下関市などの仕事の関係先にあてて書き、24日午前に郵便局の窓口で局員にまとめて渡した。ところが翌25日に相手先に届いてしまい、連絡を受けてわかった。原因を同郵便局に尋ねたところ、「窓口の郵便局会社と仕分けの郵便事業会社に分かれていてわからない」と言われたという。

 郵便事業中国支社総務部は「再発防止に努めたい」としている。


 単純な話,言い訳が民営化前よりひどくなっています,今回の場合,特に郵便局が客の女性にしたという説明が走っています。
 「窓口の郵便局会社と仕分けの郵便事業会社に分かれていてわからない」って,民営化した効果が出てますねえ。分社化して言い訳の選択肢が1つ増えたようです。民営化前は窓口と仕分けは同じ課ですから,その言い訳は使えなかった訳ですが,分社化するとそんなところも言い訳にできるんですねえ。
 毎日の書き方だと,郵便局の対応,最初から「お手上げ状態」な感じですが,…調べろよ。どうせ特定するのは無理でしょうけど,「調べてみます」とくらいは言えよ。調べた結果それでも,傳え方、言い方ってものがあるでしょうが。新南陽局,こう書かれた段階で終わりですよ,少なくとも今回はCSが得られていないことが明らかになってしまいました。
 何の為に民営化して「サービス向上」とか言ったんだ? そもそも公社化の時点で「真っ向サービス」だったんじゃなかったのか? 「民営化の効果」が「言い訳の選択肢を増やした」では寂しすぎると思わんか?
 それとも何でしょうか,今回対応した郵便局(員)が「電波系」だっただけの話でしょうか,せめてそうであって欲しいものです(今回の対応は民営化前でも批判される)。


 さて,今回の原因は「窓口の職員が受け取った後、仕分け場所に渡るまでに一般郵便物に紛れ込んでしまった」ことだということになっていますが,…何か,郵便物に足が生えて勝手に一般郵便物の中に入り込んだかの如き言い方ですね。誰かが入れてしまったと考えるのが筋ですし,もし何らかの拍子にまぎれ込んだとすれば,それはそれで郵便物管理に問題があるという事になるのですが,…言い訳するごとにボロが出てくる構図にならなきゃ良いですがな。

 まあ私の推測,原因は,窓口の人が普通の郵便物の所に入れてしまった,ということでしょう。
 しかし,その後全てのチェックを通り抜けて配達までされているので,窓口の人だけに責任を押しつけるのは妥当でないですが。そもそも1回程度ミスがあっても救われるようなシステムを組んでいるのですから,最初でミスした位で全てが狂うということはありません。

 私の経験(民営化前ですが)から言った場合,年賀状が混入していないかどうかについては,最低4回(4人)のチェックが入るのです。具体的には仕分け、区分け、配達区分け、配達*。勿論,区分機に掛けるでしょうから,区分けと配達区分けで人のチェックが十分に掛からない可能性もありますが,それでも140枚もあるということになると,人の目が全く働かないというのはおかしいと考えざるを得ません。
 140枚もあればそれなりの束ですから,私製葉書なら尚更,一目でも確認しておかなければならない訳です*。4回のチェックで誰かが注意していれば,特に仕分けと区分けの段階で一目でも確認しておけばと思わざるを得ません*。
 郵便局では12月15日から年賀葉書を通常郵便と分けるようにしていますが,当然それ以前から年賀葉書を投函する人は居る訳です。それだって年内配達などしてはいけないのですから,12月にでもなれば,「年賀葉書混入の可能性」は常に頭の片隅に置いておかなければならないことです*。

 単純に言えば,今回のミス,民営化前ですら行われていた筈の,基本的な確認作業を怠っていたとしか言い様がありません。
 ですから,「郵便事業中国支社総務部は「再発防止に努めたい」としている」などというのを聞いても,何度再発させれば(再発防止に努めれば)気が済むんだといって終わりになってしまいます。


 さてちょっと視点を変えて,毎年この時期には多くの短期アルバイトを雇っているので,こういう人たちのやった間違いだと思っている人も居ることでしょう。しかし,普通郵便にまぎれ込んだということは,通常期もここで作業をしている人たちが関与した可能性が非常に高いのです。こうなると,可能性は2つです*。
 1. 人が少なすぎて,チェック作業が疎かになりがち(チェックしている時間すらない)。
 2. 普段からチェック作業に関して疎かである(意識が涵養されていない)。
 1.の場合,作業している人を急がせている職員の存在も予想され,職場の雰囲気が良くないかも知れないと思います。こういう中ではミスが起こりやすくなるのです。それを見極める為に,公社の時代には監察官がよく来ていたものですが(ほとんど役に立たなかったけれども),…それすら民営化で来なくなったか?
 2.の場合,簡単に言うとdullなんですねえ。でも,如何にdullな雰囲気が満ちていたとしても,1人位はそれに批判的な人が居るもので,その人の意見をくみ上げられる人が居れば,こういった雰囲気は改善されるでしょうし,何よりも「リーダー」が居るのですから,そうそうdullになって貰っては困るのです。
 ちなみに,私が行っていた郵便局は,1.の現象が起こりがちでした(2.は「リーダー」が比較的しっかりしていたので全体的な雰囲気(←「ふいんき」と打ったのになぜか変換できた)としては起こらなかった)。アルバイトはそんなに焦らなくても良いのですが,短時間職員がヘボすぎて,アルバイトにしわ寄せが来ていたという事です(「落ち着いてやってくれ」と言うのに必死だった記憶がある)。


 あと今回の問題,どの郵便局の管轄下にある相手に届いたかによって,新南陽局以外の郵便局にも波及する可能性がありますね。他局の事例では済まない可能性があるという事ですな。


 まあ,一番大事なのは,それぞれの郵便局員が,他局の事例だから自分たちに関係ないと思わないことです。今回のような事例を引き起こす因子が,あなたの郵便局には存在しないという保証はないのです。


 まあ利用者の視点から見てみた場合,このような事例が起こると最もバツの悪い思いをするのは差出人ですね。受取人からすれば,新年の趣を削がれたということにはなるでしょうが,どうせ数日すれば自分の元に届くものなのですし,全ての年賀状が配達される訳でもないので,これくらい笑ってやり過ごせる(郵便局への苦情は当然やって良い)度量を持っていたいですね。
 あと,年賀状を含めて誤配率は非常に低く,また,今回のような「年内配達」は,誤配の中でも罪は軽い方です(届けるべき日を間違えただけということで)。勿論苦情を言うのは当然の事として,実際その事例にぶち当たってしまっても,その珍しい事例に当たったということで,それを笑ってやり過ごせる余裕が欲しいなと,そういうことです*。


 最後,別にどうでも良いことなのですが,私がアルバイトしていた頃の郵便課長がこのような事態に出くわしたとしたら,一体どのような課長講話が来ただろうかという想像をしてしまうのですよ。民営化前に既に毎日ミーティングしていたのですから,現在でも毎日ミーティングがあることでしょう。今回のような事態は,ミーティングのネタとして絶対に欠かすことのできないものですからね。


 さて,記事を書いている最中に,「河南省安陽,西高穴の曹魏時代の墓は曹操の墓と確認」というニュースが流れ,それを書こうかとも思いましたが,それはまず考古学者にお任せしましょう(あと日本語訳されるのを)。
 …また三国志の謎が1つ解けるかも知れない。



* 民営化以降,「郵便事業会社」については「支店」と呼ぶようになっているが,慣用表現として「局」をそのまま使う。
* アルバイトですらそうなのだから,本職や短時間職員なら尚更。
* 今回は「窓口」が1つの鍵になっているが,ポスト投函を考えると,それは付加要素である。また,私製葉書であれば「切手への消印」もある。
* 手書きの「年賀」と私製葉書は郵政製の年賀葉書と違って分かりにくいから気をつけろとは言われている筈だし,言われていないとすればミーティングの意味がないということになる。
* いくら機械に掛けたって,その結果を機械から取り出す人間が必要であり,その時に一目でも確認できなかったものかという疑問もある。
* 毎日ミーティングしているのだから,うるさく言われている筈である。言われていないとすれば(以下略)。
* 「ついうっかり」というのもあるが,4回も積み重なると,それでは済まない。
* 言うまでもなくその前提として,郵便局側が誤配防止に全力を尽くしているという事が必要である。


参考
毎日jp:年賀状:仕分けミスで140枚誤配達 山口
 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091227k0000m040072000c.html

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