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zoom RSS F1ポイントシステム変更(7年ぶり)

<<   作成日時 : 2009/12/13 19:29   >>

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 2010シーズンからF1のポイントシステムが変更されるそうです。
 いろんな記事がありますが,英語版のこの記事を元ネタとします。

 それによると,2010シーズンからF1のポイントシステムは
  1位―25点
  2位―20点
  3位―15点
  4位―10点
  5位― 8点
  6位― 6点
  7位― 5点
  8位― 3点
  9位― 2点
 10位― 1点
となるそうです。(※↓更に変更が加えられています。下の追記も御覧下さい)


 これはBarnieの言っていた「メダル制」の焼き直しを謀ったものなのでしょうか。しかし,1位と2位の差が5点にこそなっていますが,2位が1位の8割のポイントを得ることでは変わってないんですよ,これ。Buttonは「1位と2位の差が5点になるなんて素晴らしいこと」なんていうコメントを残しているようですが,その5点が7位1回で埋まることに変わりないことには当然気付いているんでしょうねえ(今も1位と2位の差:2点は7位1回で埋まる)。
 1位と2位の差というのは,単純にポイントの数の差ではなく,1回の何位に相当する差であるのかということが重要だと思うのですが,それを考えてみると,7位1回というのは,あまりにも小さいと言わざるを得ません。

 まあ,これまでと比べた場合,1位〜3位のポイントが250%になっているのに対して,4位〜6位のポイントは200%にしかなっておらず*,また今まで4位2回分だった1位の獲得ポイントが3位1回+4位1回になっており,少し1位の価値は上がっているとは言えますが。
 尚,2002年までは「1位1回=2位1回+3位1回」の構図*であり,これはかなり1勝の価値を高めていたと思うのですが*,そういう考え方の下では,ポイント獲得の範囲を広めるのは結構難しいことになります。
 その中でどうやってポイントを設定していくかということになるのですが,FIAの会長が交代したからと言っても,2003年からのポイントシステムを総括しないままに「メダル制」とか言い出していたBarnieという間抜けをどうしようもない限り,何をやってもどうしようもないのですがね。
05.02.2010追記
 更に変更が加えられ,
  1位―25点, 2位―18点, 3位―15点, 4位―12点
  5位―10点, 6位― 8点, 7位― 6点, 8位― 4点
  9位― 2点,10位― 1点
となるそうです。
 これにより1位の価値は多少上がったように見えますが,3位のポイントが変わっていないのに4位のポイントが増えた為,1位の獲得ポイントが3位1回+4位1回よりも少なくなったという現象も起きています。
 このポイントシステム,1位と2位の差を7点にしたという点が注目されているものの,1位と4位以下の点差は少なくなっていて,1位の価値が上がったかどうかは何とも言えない部分があります。


 しかしながら"Due to the expanded grid of 13 teams"って,1980年代後半〜1992年のF1の参戦チーム数を考えると,理由にもなっていないというのが実感。ならば何故あの時期ですら6位までにしかポイントを与えていなかったのでしょうかねえ。
 あの時期10位までにポイントを与えていれば,F1でポイントを取れていたチームはもっと増えていたはずなのですが,それに対する反省もないということは,なるほど御都合主義満開ですな。


 それにこのシステムを見る限り,FIAは2003年に「やらかした」ポイントシステムの変更については,何ら反省していないって事ですね。あの時は確かM.Schumacherが勝ちまくって面白くないから,2位とのポイント差を少なくして,かつ8位までにポイント獲得のチャンスを与えて何とかチャンピォン決定を遅らせようとしたという推測がされていたと思うのですが。
 こうなると何かもう,目の前の人参(の幻影)を都合良く追いかけているようにしか見えないんですがね。



(ifの話 ※更に変更が加えられる前の話です)
 さて,以前もし2009年のポイント状況を1990年のポイントシステムで計算したらってのをやりましたが,今回はもし2010年のポイントシステムで2009年のF1を計算したらってのをやってみましょう,こうなります。
 J.Button―230.5点
 S.Vettel―203点
 R.Barrichello―183点
 M.Webber―171点
 やたらポイントが増えているのは,優勝のポイントが一気に15ポイントも上がるなど獲得ポイントが大きく増えた為のインフレ現象です。
 で,Buttonのチャンピォン決定はやはりBrazilだった(2位のVettelに37.5点差)ことになり,これでもButtonのチャンピォンは揺るがなかったということでした。

 蛇足ですが,4位〜6位のポイントの相対的価値が下がったことを利用して,1位〜3位のポイント獲得の実情を見ることができます。2009年度のポイントを単純に250%にした場合,95×250%=237.5、84×250%=210、77×250%=192.5、69.5×250%=173.75となりますが,それと比べて実際のif計算がどれだけ下回っているかを見てみると,4人の中ではWebberが1位〜3位でポイントを獲得していた割合が最も高いと言えそうです(事実10回の入賞中8回:69.5点の内64点を3位以内で獲得)。


 そして,あの当初批判喧しかったL.Hamilton対F.Massaのあの2008年は,
 L.Hamilton―240点
 F.Massa―239点
で,なんとHamiltonがまたも1点差で上回る結果となりました。しかし,2008年でのポイント獲得レースだけを見ると239-239になります。そう,Hamiltonには「10位完走」が1回ある為,2010年のシステムではさらに1点加算され,結局1点差になるという訳です。

 ifでやってみると,このポイントシステムの変更,意外なことが分かってきたようです。特に優勝が重視されるようになった訳でもないということが。
(ifの話終わり)


 これからの予想としては,2009年より2戦増える2010年,チャンピォンの獲得ポイントは230点どころではなくなり,圧倒的に勝つと350点レベルのチャンピォンが誕生するでしょう*。少なくとも,チャンピォンになる者には,280点〜300点くらいは取って貰いたいものです。
 あと,1戦で得られるポイントが非常に大きくなりましたので,ポイント差に関する感覚が狂うかも知れませんね(これまでの10点は25点に相当する)。それだけに1桁のポイント差というのは,それこそ簡単にひっくり返る可能性があるものになったということです。




* 1991年〜2002年の10-6-4-3-2-1制が,最も1位の価値が高かったと言えるのではないだろうか。
* それ故,追いかける側も勝たなければならなかった訳で,それがさらに1勝の価値を高めていたのである。
* 1位〜3位、7位のポイントは250%,4位〜6位は200%,8位は「一気に」300%になる。
* (※再変更前の話)2002年のM.Schumacherの獲得ポイント144(17戦11勝,10-6-4-3-2-1制)を2010年のシステムで計算すると390点相当。また2004年のM.Schumacherの獲得ポイント148(18戦13勝,10-8-6-5-4-3-2-1制)を同様に計算すると370点相当。
↑13勝してポイント的に上回っている2004年の方が,2010年のシステムで再計算した時に2002年を下回ることになった。まあ,2002年のポイントも2004年時点のシステムで再計算すると156点になるから,別に驚くことでもないのかも知れない。



参考
FIA:Press Release/ F1 Commission (英語)
 http://www.fia.com/en-GB/mediacentre/pressreleases/f1releases/2009/Pages/F1Commission.aspx
The Official F1 Website:New points system approved, ex-drivers to assist stewards (英語)
 http://www.formula1.com/news/headlines/2009/12/10279.html


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