Eric Prog

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zoom RSS 間抜けた制度

<<   作成日時 : 2009/11/11 11:23   >>

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 大多数の教員免許を持つものにとって迷惑な話でしかない「教員免許更新制」を崇拝するかの如く支持している人たちは,この制度が欠陥品であるということには触れてくれません。

 coffeeもこういう手合いの一員で,いざ教員免許更新制が廃止されるかも知れないとなって書いている記事に於いてすら「教員免許更新制度は、学力不足などの不適格教員(ダメ教員)を排除することよって確実に教員の資質向上を実現する」と書いているところを見ると,教員免許更新制が導入されることによって,本気で教員の資質向上が図れると思っているようですが,実際問題として,この教員免許更新制は現役教員を守るものでしかないということにどのくらい意識が回っているのでしょうかね。
 そもそも教員免許を更新制にしておきながら,更新できる者を限っている*のは,制度の「柔軟な運用」ではなくて制度の「拙速な導入による欠陥」に過ぎないということを,どれだけの人が指摘してくれたでしょうか。
 本当は逆で,更新したいと考える人に門戸を広く開く必要があるのです。それには受け入れ先となる大学の体制を整える必要があったのですが,どうやら整っていないようです。門戸を広く開くことは,更新講習に集う者の多様化を促すのですが,それによって教員が他の世界に生きる者と情報交換できる可能性を生み出し,教員自身の資質を向上させる可能性が出てくるのですが,更新講習受講の可能性を狭めている現状は,その可能性を閉ざしてしまっています。

 さて,この制度が欠陥品であるということについては,すでに色々な意味で指摘されているのですが,一番簡単に纏められているものとしては,「閑話休題」の記事を挙げることができるでしょう。ここではこの制度の問題点を5つに纏めています。
@そもそもどのような研修をすればいいのか全く検討されていないという現実
Aそもそも研修は行われている。
B講師をどうするのか
Cそもそも更新研修でおかしな教師はいなくなるのか
Dまじめな教師ほど忙しい。真面目な教師から貴重な時間を奪う制度には絶対に反対だ

 この5つを見てみると,更新制というのが拙速で,現役教員の負担を増やすだけになっている現状が垣間見えるように思います。

 尾木直樹もChargerの記事の中で教員免許更新制の廃止を主張していますが,実際に更新講習を担当しての感想だけに,「講習をやってみて、教員免許更新制は壮大な無駄遣いシステムだと改めて気付くことができました」というのにも重みを感じてしまいます。まあ無駄遣いだけでも十分問題ですが,この無駄遣いはなのに,金銭に現れない壮大な無駄遣いを含んでいるという点でも,教員免許更新制は無駄が多いということなのでしょう。
 Benesse教育情報サイトに渡辺敦司が2009/09/28の日付で書いている記事には,この費用に関してこのようなことが書かれています。
さらに、費用や予算の問題です。個人の資格にかかわるということで、更新のための費用は一切、先生の自己負担です(更新講習を免除される校長なども更新手続き料が必要)。ただし文科省は更新講習を開設する大学などを支援するために、2009(平成21)年度予算では約10億円、8月末提出の2010(同 22)年度概算要求でも約12億7,000万円を計上しています。

 つまり,更新にかかる費用は全て更新を受ける側の自己負担だというのに,講習を開く大学側の支援の為に1年に10億たら12億たらのお金が掛かっているというこの事態。たかが10億,たかが12億かも知れませんが,そこに附随するお金を考えれば,この欠陥制度にこれだけの費用を掛けなければならないものでしょうかという疑問は当然出てくるでしょう。


 さて,更新の対象にならない者の教員免許は当然には失効せず,履歴として書くことはできるようです*。ただ,10年ごとの教員免許更新の講座を受けることができず,実際(常勤・非常勤問わず)教員として採用されるとなった時に講習を受けて免許を更新する必要があるという面倒な手続きを経ることになります。
 こういう人たちは採用する側にとっても,即採用という訳にいかないという点で「面倒な人たち」となるでしょう。しかも,教員免許を取って10年経過している人たちは,即採用を望むケースが多くなるのですから(翌年4月からという割合は新卒採用よりも少ないと考えるのが自然),採用する側にとっても即採用できる人を選びたくなるのが道理というもので,教員免許の更新を受けられない人たちの採用を手控えるようになることが予想されます*。文部科学省は教員免許の更新を受けることができない者が,教員採用試験の際に不利な扱いを受けないように要請しているものの,これといった具体策は無く,採用側の裁量でどうにでもなるというのが実情でしょう。
 これによって何が起こるかと言えば,制度の対象になっている現役教員が,何らかの理由で職場を変えることになった際にも,常に有利な立場にあるという事態です。こうなると,そもそもの目的であったはずの「不適格教員の排除」*は,それこそ「不適格と決めつけられる機会すら与えられなかった多くの教員免許保持者」の犠牲*の上に,ひょっとしたら成り立たないかも知れないという,何ともお粗末な結果を産み出そうとしていた訳です。
 このように考えていくと,安倍が早急に導入を決めたこのような欠陥制度は,早々に廃止あるいは改善して頂きたいというのが本音です。


 coffeeは「10年に一度わずか30時間の講習を受け、普通なら簡単に合格できる認定試験を受けるだけなのに、日教組がこれ程までに抵抗するということは余程のダメ教員が居て認定試験を恐れているのだろう」などと書いていますが,coffeeの頭の中には「にっきょうそ」*のことしかないようです。
 そのため「余程のダメ教員」よりも多数居そうな,「教員免許の更新を受けられない教員免許保持者」のことは全くないのでしょう。そもそも免許更新制を導入しておきながら,更新を受けられない者が出てくるということ自体がおかしいということに気付いて頂きたいものです。
 教員免許保持者の数をしっかりと把握して,制度の骨格を堅実に構成していれば,「10年に一度わずか30時間の講習」すら受けることができない人が(多数)出るなどということが起こり得る筈もないのに,それが文部科学省のWeb Pageに堂々と書かれていて,誰も「そのこと」については問題視しないのです。
 姑息な手段として「更新の対象になっていない者の免許は失効しない」とされていますが,そうなると教員として10年務めて認定試験に合格できなかった「不適格教員」の免許は失効する(舊免許状の場合は返納しなければならない)のに,その判断すら下されなかった者の免許は,例え不適格な者に免許を与えている状態だとしても,それが即教員として勤務できる訳ではないとしても,一生失効しない*ことになります。これもまた奇妙な状態であり,そのような状態を繼續的に発生させるような仕組みになっているのは,制度の欠陥を示していると言えましょう。

 coffeeの記事によると,予備講習で「受講教員約4万5000人のうち、認定試験を受けて合格できなかったのは36人」であるということで,その割合,なんと0.08%。おそらくこの数字は,感覚として「不適格教員」とみなされている教員*よりも,実際に「不適格教員」とみなされる教員の数が大幅に少ないということを示すでしょう。
 となるとこの制度(この予備講習の結果が全体の性質を正確に現しているものとして考えたとしても),僅か0.08%の「不適格教員」を排除する為に,残りの99.92%の教員及びそこに含まれない非対象者に多大な不利益を被らせるものであり,しかも先に述べたような欠陥品。今後この制度を続けていくことに何の問題もないとは到底言えないものです。
 coffeeは「民主党政権が教員免許の更新制度を廃止すると、このダメ教員36人も無条件で教壇に立ち続けることになる」などと書いていますが,本当に不適格でどうしようもない「ダメ教員」であるならば,尾木直樹が言うように分限免職処分にしてしまえば良いのであって,何もこの制度に頼ることはないのです。
 そもそも0.08%しか「不適格」と判断されないような制度によってしか「ダメ教員」を排除できないようなシステムにはなっていないにも関わらず,制度を十全に運用できていない自分たちの不手際を棚に上げて,このような欠陥システムに頼り續けようという,どこかの能無したちの片棒を担ぎ続けるのはどういう事でしょうかね。
 今後もこの制度を繼續していきたい手合いは,全ての教員免許保持者ができるだけ余裕を持って更新を受けられるように,早急な手直しを入れて頂きたいですね*。まあこのままだと,良くも悪くもこの制度は廃止される方向で進んでいきそうですが。

 そもそも「99.92%の教員」(+常勤/非常勤講師)にとってのこれ以上の負担増は,「不適格教員」排除の為のCollateral Damageとして片付けられるような問題でしょうか。それで教員の質が格段に向上するのならともかく,更新講習の中身を大学に丸投げしているようでは,そのような効果を期待するのは無理というものでしょう。


 さて,教員免許更新制を支持する手合いにはこのような記事もあるのですが,一言で斬って捨てるなら「バカ丸出し」です*。一部(当該記事が引用している部分を除くと8割方になってしまいますが)引用してみます。
 教員免許更新制を巡っては、教員の負担になるとして反対意見が多いと聞きますが、では日教組系の教員は組合活動にいそしむ時間があるなら、もっと教員の資質向上のための努力をすべきでしょう。なぜ教員免許更新制が導入されたか、その意味を考えるべきです。あまりにも教員の資質が悪いから(特に日教組系教員)です。一度免許を取ったら、たとえばセクハラしても痴漢しても親や子どもを殺しても、何をやっても一生剥奪されないとは、何というパラダイス。。。それだったら誰でもほしくなります。
 私が思うに、教員免許も弁護士資格など何かその免許を持つにふさわしくない欠格事項を設けて、剥奪できるような制度に改めればよろしいのではないでしょうか。日教組の活動ばかりにいそしむ教員なんか即免許剥奪です。
 自動車免許も社会保険労務士や弁護士、行政書士の免許も欠格事項に該当すれば剥奪されるのに、教員免許だけ何もないのはやはりおかしいと言わざるを得ません。

 そもそも「反対意見が多い」事に対して「では日教組系の教員は」と始めている段階で,反対意見は「にっきょうそ」から出てくる(からしか出てこない)という前提があります。別に日教組と関わりのない人からでも「反対意見」は次々と出てきているのですが,そこには目が向かないのでしょうかね。
 まあ別の視点から見れば,日教組と安倍を始めとする輩は,実際「根は同じ」でしかないとも言えます。日教組が影響を及ぼしているという民主党の政策として上がってきている「教員養成課程6年制」や「教育実習1年」そして「教員免許更新制度の廃止」は,様々に指摘されているように,これ全て現役教員を保護し,新しく教員になる道を狭くするものであります。
 そこまでは良いとして,ではあのズタボロの欠陥品でしかない教員免許更新制度が,現役教員にとっての脅威かと言えば,coffeeの記事にある通り予備講習で僅か0.08%の教員しか排除できず,かつこれから免許を取ろうとする者に対してのみ「10年の期限付き」を課す訳で,更には現に教員として勤務している(もしくはする予定がある)者しか更新の対象にしていないのですから,これが現役教員の保護でなくて何でしょうか。
 それを置いておくとしても,「日教組系の教員」と「あまりにも教員の資質が悪い」とを結びつけているものの,では教員の資質の良し悪しとは何かと言われれば,この人に答えが出せるとは到底思えません。私立の進学校の教員と公立の小学校の教員とでは求められる資質が異なるでしょうし,公立学校ではそもそも相性が最高の教員ばかりが配置されるとは限りませんし,文句を言われない教員が良いということでもないでしょう。一体何を以て「あまりにも教員の資質が悪い」と言ってのけられるのか,謎は尽きません。
 それから,教員免許にも剥奪可能な制度をと言っていますが,剥奪事由の例として「日教組の活動ばかりにいそしむ教員なんか即免許剥奪」としか言えない発想の貧困さには,全く頭が下がります(別の意味で)。本当にこの人は「にっきょうそ」の事しか頭にないんだなと思わざるを得ません。
 そもそも例に挙がっている自動車免許、社会保険労務士、弁護士、行政書士,全てその免許があればその活動を行うことができます。しかし教員免許は,それだけでは何らの意味も持たないということが分かっていないようです。所謂「にっきょうそ」の教員たちは「教員採用試験」を受けて公務員の中の「教育職員」という地位を得て初めて教員としての活動を行っているのであり,公務員の欠格条項に該当すれば公立学校の教員になることはできないのですが,その点には目が向いていないのでしょうか。
 まあ言っておけば,「セクハラしても痴漢しても親や子どもを殺しても、何をやっても一生剥奪されない」資格など山程あって,それについてはおかしいと言わないのもまた奇妙なものです*。教員免許の剥奪条件があれば,例え一般の会社員であってもその資格を剥奪される事例の生じる可能性があるという事について,多少考えてみても良さそうなものなのですが*,この人には「教員免許保持者」と「教育職員」との区別すら付いていないという事なのでしょう(あるいは教員免許を取った人全てが教育職員になっているという「夢の世界」を思い描いているのでしょうか)。
 どうでも良いことを付け加えておくと,この中には尾木直樹が指摘する「医師免許」は入っていないのです。これはどうしたことなのでしょう,入れると都合が悪くなるのでしょうかね。



 私は「更新講習を受けることができない」立場から,教員免許更新制の批判をしてみた訳ですが,非常勤講師の立場から今回の民主党の「迷走(瞑想?)」を批判しているのがこちらの記事です。非常勤講師というのは,正規職員とも「現場と縁の切れている者」とも違う立場であり,これはまたこれで苦労の多い立場でしょうが,主に「教員養成課程6年制」と「教育実習1年」とを,「大学を存続させるための方策」、「1年分の人件費の節約」と痛烈に批判されています(よくよく考えれば,これと「教員免許更新制」との3点セットって,大学にとって見事なまでに金蔓になるんですよね:教育実習は単位が出るので,その期間休学されずに学外に追いやっておくことができる*)。
 最後の方で教員免許更新制にも触れ,「うちらだけが時間もお金も損するような制度には反対」と書いておられますが,更新講習を受けなければならないという意味では,私のような「更新講習を受けることができない」者よりも状況はより悲惨なのかも知れませんね。


 では,教員免許更新制に反対していたような人たちにこのような視点があるかというと,これもない*。ただこの人たちは,言わば「保守」側なので,そちら側にそれを期待するのは酷だということで納得するとしましょう。

 ただ,「にっきょうそ」対策として教員免許更新制に積極的だった手合いが,それによるCollateral Damageを被る人たちに斯くも無関心であるという事を見せつけてくれると,この教員免許更新制というのが,何とも間抜けな,お粗末な,頭の足りない,拙速な,教育を弄んだ,全く評価できない制度であるということが見えてくるのです。
 また,果たしてこれにかかるコスト(人的、物的、金銭的)についてどれだけの議論が為されたのか,疑問を持たざるを得ません。
 やはり今回導入された教員免許更新制は拙速と言わざるを得ず,早急に廃止もしくは改革されるべきという結論を得ることになるのです。

※まあ,それだから「教員養成課程6年制」や「教育実習1年制」が教員の質の向上に即効果を発揮するなどとは到底思えない訳で,そもそも教育改革は遅効性である事*にどれだけの人が留意してくれているのだろうかと思わざるを得ないのです。安倍にしても民主党にしても,即効性を期待しすぎでしょう。逆に保守を貫くような人たちも,教育改革が遅効性である故に,単なる保守が致命的な影響を及ぼすことに対して,少し無関心過ぎやしないかとは思いますがね。



* 文部科学省初等中等教育局教職員課の名で2008年9月の記載で出されている教員免許更新制Q&Aには「教員でなく、また教員になる予定もない方は、免許状を持っていても受講できません」と記載されている。
* 但し教職に就いていない人に対する案内のページの中で「「修了確認期限」以後の記載例:平成2年3月 小学校教諭一種免許状授与(更新講習未受講)」というような案内が為されており,更新講習未受講であることを明示させるような内容になっている。未受講を明記させておきながら受講対象者を絞っているという点で,更新講習を受けられない者に対する配慮は全く欠けており,口先で何を言おうが実際には「文部科学省が差別化を謀っている」と言わざるを得ない。ついでに言っておくと,Benesse教育情報サイトの渡辺敦司の記事には「教壇に立たない「ペーパー教員」に関しては、もともと更新制の下でも免許状自体が失効することはなかったので(ただし今年4月からの授与分は10年の期限付き)、論議がどちらに転んでも、履歴書などに書く資格としては影響が出ないものとみられます」とあるが,文部科学省の姿勢を見る限り,多少なりとも影響は出るものと考えなければならない。渡辺の「ペーパー教員」の想定は少し楽観視しすぎではないかと思う。
* 先に挙げた渡辺の記事では,教員免許更新制を導入する理由を「あくまで「定期的に最新の知識技術を身に付ける」ためのもの」と説明し,「不適格教員の排除」については「確かに制度化を後押しした安倍晋三首相(当時)の発想はそうだった」と述べるに止まっている。
* 「不適格教員」に該当しない多数の現役教員の犠牲も話題とすべきだが,ここでは「不適格教員」が実際には「不適格と決めつけられる機会すら与えられなかった多くの教員免許保持者」よりも有利な立場になるのではないかという事を問題にしたい。
* 「閑話休題」の記事では,高校の非常勤講師の場合,逆の「「免許を更新していないから」と断られる場面が増えていくのは目に見えている」という事態を予想している。
* Wikipediaでは「失効する」と書かれているようだが,文部科学省のQ&Aでは「修了確認期限を過ぎても免許状は失効しませんが、そのままでは教壇に立つことはできません」という書き方になっている。
* coffeeの記事中で引用されている記事では「指導力不足」の教員は5%,「資質に欠けている」教員は1割に達するという指摘が為されている。まあ「にっきょうそ」批判の為に書かれているとしか思えないこの記事を信頼するのも考え物であるが。
* coffeeの言う「余程のダメ教員」が全て日教組所属とは限らないのに,日教組が抵抗していることを以て全て日教組所属と考えている時点で,実際の日教組という組織ではなく「にっきょうそ」が対象であるとしか言い様がない。さらに言えば,こういう手合いの頭の中で全教はどこに行ってしまったのだろうかという疑問も尽きない。
* 「私はぶれない、何処までも―」だそうだから,どこまでも救いようがない。
* 例えば「英検1級」とか言う資格が,1度取っただけで一生履歴書に書けるというのも,その後英語力がどれだけ低下してもその資格を保持していられるという点で,この人の考え方でいけばおかしいと言わなければならない筈なのだが,そうは言わないのである。
* そもそも制度を作った時点でこれだけの問題点が出てきているのに,結局押し通してその後何らの改善も図らなかった,安倍を始めとする推進派の方々の見識を疑わざるを得ない。それにしてもこの制度で恩恵を受けるのは,教員養成課程を持つ大学(大学であって実際に講習を担当する大学教員ではない)という事になるのだが,まさかそこに某かの利権が絡んでいるのではないだろうな。
* それとも現役の「にっきょうそ」の教員だけは,教員免許の剥奪があるようにするつもりなのだろうか。それが全くの差別でしかないことは明白なのだが。
* この記事を書いた「かねごん」氏はおそらく分かっておられると思うが,教育実習そのものには単位が出るので,教育実習1年制になってもその年度に全く「単位は取れない」ことにはならない。逆に言えば,単位が全く取れない状態なら「休学」という手があるのに(大学に通学できない状態なら正当事由になるだろう),それもできないという点で,正に「学費の意味がなくな」ると言わざるを得ないのである。まさかそこにも某かの利権が(以下略)。
* 結局反対派も現職教員のことしか頭にないのであり,「更新講習を受けることができない」者にとって味方ではない(単に歩調が同じなだけ)ということは確かなようである。
* 大体,「今出てきている」苦情に対して制度改革でどうにかなる訳がないのは自明である。尾木の指摘に乗っかる訳ではないが,今のことは今ある制度で何とか対処するしかないのが実情であり,そうでないと手遅れになるだけである。その視点がないということだけでも,教員免許更新制を始めとする安倍主導の教育改革は意味無しと予想せざるを得ないのだろう(実際,尾木に「講習をやってみて、教員免許更新制は壮大な無駄遣いシステムだと改めて気付くことができました」とまで言われているのだから)。



参考
教員免許更新制に関する文部科学省のWeb Page
 教員免許更新制の実施に際して、教職に就かれていない方々へ:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/010/08082808.htm
 教員免許更新制Q&A:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/001/08091201.htm
 リーフレット「教員免許更新制の導入について〜教員等の職に就いていない皆様へ〜」:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/010/081119/001.pdf (※PDFファイル)

月刊Charger 2009年11月号/まずは疑って係!:「教員免許更新制」は廃止するべき?
 http://promotion.yahoo.co.jp/charger/200911/contents03/vol37.php
Benesse教育情報サイト/教育ニュース:「免許更新制」存廃の論点は
 http://www.benesse.jp/blog/20090928/p3.html

正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現:蘇る日教組!学力テスト縮小と教員免許更新制度の見直し(廃止?)・ニューハーフショーパブ川端文科相は否定するが、輿石東は既に教員免許更新制度の廃止を公言・マニフェストに掲載せず、選挙後にやるのは卑怯だ・伊藤玲子氏の日教組との闘い
 http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-1508.html
THE.平成論壇進講所:教員免許更新制 22年度限りに
 http://katsucom.blog101.fc2.com/blog-entry-1199.html
閑話休題:教員免許更新制に意味なし
 http://yojinn.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-e580.html
かねごんの放浪記:教員免許更新制廃止…かと思いきや、民主党はまた訳分からんことを…
 http://kojuro.at.webry.info/200910/article_1.html

※今回引用しませんでした(のでTrackBackはしません)が,進学校の理科or数学教師に求められるものという視点から,興味を引かれたもの。
SN1986A:教員養成課程が6年
 http://d.hatena.ne.jp/rinsan/20090723
同:教員養成制度
 http://d.hatena.ne.jp/rinsan/20091015

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コメント(4件)

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駄目教員は、教員をやめろ!
coffee
2009/11/12 01:52
>coffee氏
 教員免許更新制でなければ,それが達成できないのでしょうかね。
Eric Prost
2009/11/12 09:24
トラックバックありがとうございました。自分自身こちらの記事を読んで大変共感できたと同時に勉強になりました。

教員免許更新制が実に無意味だったことがこちらの記事で詳しく書かれていて全くその通りだと思います。正確な表現ではありませんが、50代の人は受けなくていいなど変な制度であって、結果不適格教員の排除にもなっていないし、教員の立場としても大して価値のあるものとは思えません。かといっても、これから民主党がやろうとしていることも恐怖でしかありません。民主党のせいで大学受験生にどれだけ心理的影響を与えているか分かっているのでしょうか?教育学部志望者がこの冬かなり減るかもしれないって言うのに…。
かねごん
2009/11/16 23:34
>かねごん様
 コメントありがとうございます。
 教育学部志望者が減り,教員養成課程が専門化すると,ますます教員免許の間口が狭くなり(片手間に免許を取ることも難しくなる),現役教員が駆逐される可能性がさらに減少しそうですね。
 それにしても,自民党が強行した教員免許更新制、民主党がやろうとしている教員養成課程改革,どちらも斯くも歓迎されないというのは,珍しい状況のように思います。
Eric Prost
2009/11/17 20:07

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