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zoom RSS 間抜けを真に受けるな

<<   作成日時 : 2009/01/24 18:27   >>

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 一見データに基づいた精緻な分析と思えるようなものを出してくるが,その実データの扱い方を間違えているため,間抜けは始末が悪い。


 今年の大学入試センター試験(本試験)の科目別平均点の中間集計が出てきています。coffeeは外国語における英語とその他の言語との間で,理科や社会なら得点調整の対象となり得るだけの差があるのに得点調整が行われないことに,何らかの政治的意図を感じているようだが,「平均点」だけを見た偏狭なものと言わざるを得ない。
 理科や社会の科目選択は,各高校がどの科目を重点的に教えたかや生徒各人がどの科目を好むかというような選択によるもので,選択の余地があるから,科目間の問題難度の差による不公平をなくす必要があるというのは分かるが,外国語の場合はどうかと言えば,そもそも高校では普通英語が必修で時間も多く割いているのだから,一般的な受験生は必然的に英語を選択することになる。他の外国語を選択する生徒は,帰国子女など中高の一時期を海外で過ごしていたり,民族学校に通っていたような者が主体であり,受験生の数も英語の1/1000以下,当然言語運用能力の高い者が多くなる。最近は第2外国語を履修させる高校も増えているようだが,高校3年間英語と第2外国語を同時履修したところで,センター試験で英語に代えて第2外国語を選択しようという生徒の数がどれほど増えたのだろうか。これも検証される必要があるが,受験者数を見る限り,それほど居ないと言わざるを得まい。

 coffeeは,英語と英語以外の外国語に生じた差が本当に難易度の差によるものなのかどうかの検討を全くしないまま,平均点の差を問題難度の差と決めつけているのである。
 こちらは2005年の記事だが,lancer1がコメントの部分で言っている結果平等論も奇妙なものである。そもそもある科目に対して同じ学力の者同士が受けた試験ならば,科目が異なっても同じ点数を取ることができなければならないというのが得点調整の意味である。そこには同じような質の(学力分布を示す)受験者が各科目に集まっているという前提がある。もし受験者の質が違っても結果が同じにならなければならないというのであれば,それは「悪平等」の類であり,学力の高い受験者に不公平と言わざるを得ないだろう。

 …それにしても,センター試験の外国語の件を問題視して文句を言っている者は,本当に朝鮮語の試験の難度を判断できるほど朝鮮語が分かっている人たちなのか?
 coffeeは大学入試センターへの電話で「韓国語や支那語の問題が、他の外国語科目と比べて極端に簡単なことが多いので、同等の難易度にすべきだ」と言ったらしいが,その根拠を述べていない。問題を精緻に検討した(できた)のか? 私にはこの人に中国語や朝鮮語の試験の難度を判断できるほどの能力があるとは思えないのだが。
 lancer1は本文でフランス語やドイツ語にも言及しているが,その難度が分かるほどフランス語やドイツ語を理解しているのか? 受験者数の少ない試験の標準偏差など,量的に大した資料にはならないし,問題の難度を判断できないのでは,質的調査もできまい

 私は朝鮮語ができないので朝鮮語の試験の難度に関してコメントする立場にない。辛うじて中国語が多少は分かるから,センターの中国語の試験問題を見ているが,決して英語より簡単と言い切れるような問題揃いではないぞ。検定3級レベルが完璧に解ける人(ほぼ2級レベル)でないと,そうそう点は取れない代物だ。
 そもそも「平均点が高い=問題が易しい」という構図が成り立つ根拠の説明がされてないんだよな,平均点という「数字」だけ見てものを言っているだけだから。まあ,大学入試自体が「数字」を追いかける傾向を脱し切れていないからそこに注目するのは仕方ないかも知れないが,その「数字」が出てくる原因を追及しようという姿勢に乏しいのだ。


 また,外国語が理科や社会と異なるのは,そもそもセンター試験や二次試験での外国語を英語に限っている大学、学部の存在である。理科や社会はそのまま全大学、学部での得点差となるが,外国語の場合はそれがそのまま反映されないという特徴もある。外国語が英語だけに限られている場合,各外国語間の平均点の差は何らの意味も持たないのであり,平均点だけを以てセンター試験の制度そのものが「在日寄り」とか「特亜寄り」とか言うのは,各個人の学力を鑑みることをしていないのだから完全な論理飛躍である。そこには量的調査も質的調査もないから。
 それと,coffeeはセンター試験の科目の中に「韓国語」があることを問題にするのか,それとも「ポルトガル語」、「スペイン語」、「ロシア語」、「アラビア語」が無いことを問題にするのかどっちなんだ?



 coffeeの主張でさらに問題なのは,明確な言語差別をしていることである。そもそも言語を学ぶ価値とセンター試験や大学入試の外国語として何語を認めるかという問題とは全く別のものであるのに,「朝鮮語を習得しても役に立つことなど全くといっていい程ない」と言い切っているのだ。
 これは朝鮮語,引いては朝鮮語に関連する仕事や研究をする者に対する冒瀆に止まるものではない。話者数が少ない言語、絶滅の危機に瀕する言語に対する冒瀆であり,国際的影響力の小さい言語に対する冒瀆であり,また,それだけでなく,マジョリティサイドの言語を含めた全ての言語学者,および全ての文化学者に対する冒瀆である。

 他者を冒瀆しその価値を認めることのできない者は,自分を理解することすらできないであり,coffeeの言っている日本や日本人に関することなど信頼するに足りない。


 しかも,このような言語差別者,引いては文化差別者が,1年前はいけしゃあしゃあと「フリー・チベット」を叫んでいたのである。如何に「フリー・チベット」がチベット人のためにではなく,自分たちの「反中」の手段として利用されていたかが分かろうというものだ。
 まず,朝鮮語に対するcoffeeの論に従えば,チベット語は習得しても役に立たない言語ということになる。その地の言語を冒瀆する者が,本当にその地を支援することはない,あるのは支配の欲望だけである。例え直接支配しようとする欲望がないとしても,「自分の思い通りにあるべき」という欲望に満ちているのである。
 これは,coffeeのような手合いの「フリー・チベット」がシンボルとして掲げたダライ・ラマを,自分たちの考えと合わなくなるや否や馬鹿呼ばわりしたその言動からも明らかである。こういう手合いは「チベット人のこと」などどうでも良いのである。チベットを道具として中共に不利益をもたらすことができればそれで満足なのであり,チベットでどれだけの人が抑圧されようが,殺されようが,差別されようが,困窮しようが,それ自体には何らの関心もないのである。
 それが証拠に,北京五輪が終わって「フリー・チベット」の中共に対する影響力が低まった途端,coffeeのWeblogからこの話題は完全に消え去った。中共のチベット政策には北京五輪前後で何の変化もなく,問題は何らの解決も見ていないというのに。



 lancer1に関して言えば,コメントで「韓国語を学ぶ予定は全くない」と言い切っているので,朝鮮語は理解できないと判断できる。と言うことは,この人に朝鮮語の問題の難度を判定できるはずがない。この人が「韓国語」に関して言っていることは,不当であると断定しても差し支えあるまい。
 さらに「国立大学はセンター試験の各科目の合計得点がそのまま一次審査になる」についても,大学入試における外国語科目の制限を考慮に入れていないものであるし,信頼するに足りない。


補足
 平成21年度入学試験(一般選抜)でどの外国語が選択できるのか,幾つかの国公立大学を見てみると,
・東大―センター試験:全科目(前期日程では英語リスニングを使用せず)、二次試験:前期日程は英独仏中(問題の一部は英独仏中露西韓で解答可),後期日程は英語(総合科目)。
・京大―センター試験:工学部地球工学科は英語のみ,工学部他学科および他学部は全科目、二次試験:工学部地球工学科は英語のみ,工学部他学科および他学部は英独仏中。
・阪大―センター試験:法学部と経済学部では前後期とも英独仏、他学部は前後期とも全科目、二次試験:前期日程外国語学部以外の全学部で英独仏,前期日程外国語学部は英独仏中韓西露(英語専攻は英語),後期日程は英語のみ。
・東京外大―センター試験:全科目、二次試験:前後期とも英独仏西露中(英語専攻は英語)。
・大阪市大―センター試験:全科目、二次試験:医学部医学科前期日程は英語,他の前期日程は課す場合英語必須+問題の一部において英独仏中朝。
・神戸大―センター試験:文学部と発達科学部は英独仏中,経営学部と理学部地球惑星科学科は英語,他は全科目、二次試験:文学部と国際文化学部と発達科学部と法学部と経済学部と医学部看護学科と農学部の前期日程は英独仏中,他の前期日程と後期日程は英語。
というように,幾つか見ただけでも,センター試験で「韓国語」を選択できても二次試験では朝鮮語を選択できない事例が多い。ここでは挙げなかったが,東北大は二次試験で中国語が選択できず,独仏も一部の学部学科に限られている。
 ただ,「韓国語」より前に導入された中国語が,独仏を認める学部学科では二次試験でも選択できる事例が多くなっているので,今後二次試験で朝鮮語を選択できるケースも増えてくるかも知れない。



参考
・正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現:英語116、韓国語171・大学入試:センター試験 中間集計を発表・外国語の科目ごとの平均点は英語が116.81点で朝鮮語は171.40点でその差は54.59点・得点調整は実施しない見通し・怒れ受験生!
  http://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/38408029.html

・正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現:大学入試センターに電凸!・英語116点で韓国語171点の外国語の科目別格差について電話で抗議・韓国語の試験実施は2000年9月23日の森喜朗と金大中の首脳会談で決定し2002年のセンター試験から実施
  http://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/38427046.html

・アジアの真実:・大学受験を蝕んでいく逆差別
  http://blog.livedoor.jp/lancer1/archives/13410526.html

・日本が好きなだけなんだよ:センター試験も在日特権
  http://koramu2.blog59.fc2.com/blog-entry-332.html

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