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zoom RSS FIFAは英雄になりたいのか

<<   作成日時 : 2006/07/15 22:34   >>

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 サッカーのW杯決勝でフランスのジダンがイタリアのマテラッツィに頭突きを食らわせた事件は,ジダンが「マテラッツィから人種差別的発言を受けた」とインタビューで述べたために,FIFAをも巻き込む形となってしまいました。
 フランスはともかく,日本でも世論はジダンに好意的であるように見えます。しかし,この一連の騒動,何かおかしくないでしょうか?

 そもそも,人種差別発言についても,どこからやってきたのかはっきりとは分からないわけです。まず,その発言がその場で録音されていたわけではありません。上でも書いたように,ジダンはインタビューで発言を受けたと言いましたが,この情報はジダンが発言する前から巷では流れていたものです。読唇術で読み取ったとの情報もありますが,それはその発言があったという事実を保証してくれるものではありません。

 それにジダンが頭突きをした原因が人種差別発言だったとしても,報復の頭突きを食らわすことを正当化してはくれませんし,ルール上も許されません。
 それなのに,世論の高まり(この世論に日本などヨーロッパ以外の地域は含まれていないと見るのが適当でしょう)を受けてか,FIFAも調査に乗り出すと言ってきました。しかも,暴言を言った側のマテラッツィにも懲戒があるかも知れないと報道では言われています。メディアによってサッカー界の権力が動き,選手に懲戒を加えるというのは非常に憂慮すべき事態ではないでしょうか。

 今回の事態には疑問点が多すぎます。まず,第四の審判しか見ていなかった事柄でジダンが退場処分になったことです。主審も線審も見ていなかったことを,VTRと第四の審判の意見で退場になったということですが,主審は反則行為の確認ができたのでしょうか?ルール上問題がなく,主審も確認できた(伝聞によって確証が取れた)のならば問題ないんでしょうが…。
 そして,ジダンが「人種差別発言」と評した言葉は,果たしてそれほどまでに特殊な悪口だったのでしょうか。ヨーロッパでも悪口の類はあると思いますが,その一種として普通に聞かれるようなものだったならば,いかに口汚く繰り返して言われたとしても,頭突きの理由にすらならないのですから。
 さらには,ジダンがメディアでしゃべるようになってからFIFAが動き始めたことです。退場の当事者であるジダンがしゃべると言うことは,裏を返せば言い訳でしかないもので,その言葉は全て一方の当事者であるジダンの側に立った言葉として受け止めなければならないと言うことであります。そして,FIFAがそれを根拠に動くと言うことは,ジダンに肩入れしたと取られても文句の言いようがないことなのです。
 引退、人種、最後の試合,全て正当化できる理由ではありません。ただの言い訳に過ぎないこれらの要素がFIFAに考慮の余地を与えていることに疑問を感じます。
 そして最後にマテラッツィへの懲罰もあり得るというFIFAサイドから漏れ聞こえてくる妄言(と言ってしまっても良いほどの言動)。なぜ,その場で直接言ったことが確認されていない言動によって懲罰を受けなければならないのでしょうか。例え本人がその発言を認めたとしても,事後のことであり,その場で確認されていないのですから懲罰を加えられないのではないかと思います。

 人種差別が問題になっているのは分かりますよ。マテラッツィが言ったかも知れないという憶測も分かりますよ。でも,それはサッカーの試合上のこととは関係ないでしょう。人格や民族の問題ではあっても。
 この話はFIFAのレベルではジダンのMVPの扱いが議題として残っている程度で,もう終わるべきだと思いますが…。

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